Micha クラシック&リュートの楽しみ

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様々な望遠鏡で:棒渦巻銀河 NGC 1097  

micha lute
同じ天体でも、可視光に加え、赤外線、紫外線、X線、さらに電波など様々な電磁波で観測することによって多くの謎が解明されてきました。先日も載せた美しい棒渦巻き銀河 NGC 1097、もちろん可視光からも様々な事が伺えます。
*この銀河は時計回り方向だと思うが、Wikipediaなどに載っているHST画像は変だ?と思ったら、左右が反転している。修正拡大画像
ngc1097_gabany_f.jpg
VLT: 可視光

これを赤外線で見てみると(下の画像の赤い部分)、まるで骨格のように見えるのが、スパイラルアーム(腕)の塵やガスの多い部分で、星形成が盛んなことがわかる。
ngc1097スピッツァー
スピッツァー宇宙望遠鏡:赤外線
中心のブラックホールの周りには、ガスや塵が渦巻状に繋がる環状の星形成領域が見える、また画面左にある伴銀河NGC 1097A(矮小楕円銀河)の重力が腕の形を乱しているのもわかりやすい、青く色分けしてあるのはたぶん可視光画像を重ねたもので、伴銀河NGC 1097Aに星形成がないのもわかる。バルジ部分はほんとに棒状・・^^

NGC 1097の銀河核からは4本の幅の狭い銀河ジェットが放射されているのがわかっていて、活動銀河の兆候とみられていた、このジェットは中心の巨大ブラックホールによると思われる。
総合研究大学院大学がアルマ望遠鏡でこの中心部の2種類の分子ガスの分布と運動速度を精密に観測、これにより中心の巨大ブラックホールの質量が計算され、太陽の1億4000万倍であることがわかった。
ngc1097 alma
アルマ望遠鏡:サブミリ波(中心部可視光画像にデータを重ねたもの)
:シアン化水素(HCN)の分布を赤、ホルミルイオン(HCO+)の分布を緑で表現し可視光線の画像に合成。黄はHCNとHCO+の両方が存在する領域。
:HCNガスの運動を色で表した画像、赤はガスが我々から遠ざかる方向、紫はガスが手前に近づく方向の運動を示す、これは電磁波のドップラー効果だが、NGC 1097が我々に対して幾分傾いていることで観測できる、画面の下側が手前で、上側が奥、という傾きになる。
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category: 宇宙・天体

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