Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

すばらしい修理、調整  

micha lute
修理完了した11cリュートが届きました。古くて修理も厄介な楽器だと思いますが、今回、古楽器製作家の平山さんにお引き受けいただいたしだいです。
20160523222808e5e_20160524093014ec7.jpg
一見何も変わって見えませんが前とは大違い。弦高が驚くほど低くなり、それでビシャる箇所はまったくないんです、ハイポジションから開放弦へのスラーでもOK、指板面の精巧な調整でここまで可能なんですね。結構ハイポジションで込み入った押弦の曲がありますが、これなら何でもござれです!(って何でも弾けませんが)またシャントルレライダーの両面を補助の板で補強し、巻き幅を拡げていただいた、これも助かります。
1c.jpg
じっくり考案し微妙な調整をいただいて、大変感謝しています。

ところで現代作られるリュートは固定フレットを追加して、12ポジションまで押弦できる楽器が多いですが、バッハの編曲もの等でたまに必要になり、プロ奏者はもっと上まで付ける場合があります。オリジナル曲では、シャルル・ムートンの肖像の楽器のように、大抵は9ポジション( k )まであればいいようです。
mouton lute2
C.ムートン肖像より
Saizenayの写本やMoutonの曲集をざっと見ても、9ポジション止まりで書かれている。ウィーン図書館に残っているS.L.Weiss初期の作品を見ると、10ポジション(ℓ)まで使われているが、これはここまでフレットが巻ける楽器だったのでしょう。
tab01_201605232232503ce.jpg
それでも臨時にフレットのない高音を弾きたいとき、左手の爪をフレット替りにして押さえた、とか説がありますが、どうでしょう? まともに音は出ないし、表板に傷つきそうだし;
関連記事

category: リュート

tb: 0   cm: 4

コメント

リュートが完璧になってよかったですね。
関西の平山さんといえば、古くからよく知られた方ですね。
私は、20年以上くらい前に、あるリュートプロ奏者の教則ビデオの付録に載っていた国内工房の一覧で、そのお名前を知りました。
国内随一の名工だと思います。

白くま #BwtdbEoI | URL
2016/05/24 09:42 | edit

白くまさん こんにちは、ありがとうございます。
本当に名工の仕事ですね、ここまで入念にしてもらえるとは思いませんでした、たぶん製作された当時より良くなっているでしょう。この楽器はこれで3人の方に修理依頼しています。
教則ビデオといえば、一つしかありませんよね、このビデオでフレットの絞め方のコツがやっとわかりました^^;




michael #xNtCea2Y | URL
2016/05/24 13:38 | edit

そうなのです、さすが!ですね。

確かに日本の中で、リュートの教則が出ているのは、アレしか存在しないですねえ。でも、クラギの教則は一杯あるのに、リュートはどうして出ないんだろうかと、今さらながらに思いました。
 私もあのフレットのすばやい巻き方を必死で見た口です(笑)。
でも、今じゃあ貴重なんですよねえ、あのビデオ。お二人も若い!し。

白くま #Vo5r2f5A | URL
2016/05/24 15:43 | edit

同時にflトラヴェルソのビデオもあったと思いますが、結局ビデオの中に十分に教則的内容を収めるのは難しいでしょうね。奏法など一部具体例を示して、楽器の概要と魅力を知ってもらい、やる気になった人が本格的に始める前の"導入編"として十分だったと思います。
まさに"アントレ"ですね^^こんなDVDの新盤がもう少し出てもいいとは思いますが。

michael #xNtCea2Y | URL
2016/05/24 16:20 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/1151-c100ac7c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター