Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話題など

P.ベイエル:S.L.ヴァイス 初期作品  

micha
久しぶりにリュートのCDを聴きます。
Stradivariusというレーベルは先日のC.グラウプナーといい、古楽の結構マニアック?な作品を、優れた演奏と好録音で出しています。今日はパウル・ベイエルがガット弦の11コースリュートで弾いた、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイスの初期作品で、「イタリアのエスプリ」と題されたアルバム、
weiss italienne
ウィーン図書館に残る作品集で父ヨハン・ヤコブの作品も含まれていると言われる、S.L.ヴァイスがイタリアで学んだ影響が色濃く、組曲の最初のファンタジアなどは広い音域を伸び伸びと上下する、トッカータのような魅力、それに舞曲やフーガ、カプリッチォなどが続き、フランス的要素もあるが、後期の作品とはだいぶ趣きが違い、技法的な聴かせどころも多い。
この作品の録音は他に知らないが、P.ベイエルの鮮やかな演奏で楽しめる。
Beier-Paul-08[RC]
パウル・ベイエル
当録音の11コースリュート、低音弦はガットを縄状に撚ったタイプと思われ、懐深い響きがじつに良い。余韻の短い力のある低音にオクターヴ弦がしっくり倍音を乗せている。

うちにあるバロックリュートで、このようにガット弦に良く反応してくれるのが、先般修理を依頼した2つの楽器なんです。
オールガットといきたいところ・・ガット系の低音用弦は高価な上に振動不良のものが結構多い、夏場は湿度で調弦が大変、ということで、代用している低音弦がPVFなんです^^;金属の巻弦よりはずっと雰囲気は迫れるようで、巻弦には戻れません。
11c lute
(*6コース以下の低音にPVFを使用、電子秤で重さを量り、ガット相当径を算出、適切な径が無いコースは研磨して調整した。)
この太いPVFはゆっくり伸びるので張って安定するまで日を要しますが、伸びきると安定は良いです。高音のほうはひとまずナイルガットです、どこか演奏の場に出かけ、調弦が安定するというのも現実として助かります。
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category: リュート作品

tb: 0   cm: 4

コメント

イタリアのエスプリは、確かキルヒホッフも録音してたような。

ウィーンの写本は、シルビウスの曲なのか親父さんの作品なのか、判断に迷うもの・・・

ところでこのCDジャケ、描かれてるのは Jacques Gaultier ですよね(w

奇士 #nLnvUwLc | URL
2016/05/26 23:00 | edit

奇士さん こんばんは

たしかに後のロンドン写本等にはあまり共通性のある部分は感じませんね?はっきり父や弟の作品だとされるのを聴いたことがないので、何ともわかりません・・;

ジャケの絵は内容とまったく関係ないです;

michael #xNtCea2Y | URL
2016/05/27 00:06 | edit

こういうCDがあったのですね。
11コースでガット弦なので、是非聴いてみたいです。

黒羊 #FynsjLCE | URL
2016/05/29 10:45 | edit

黒羊さん こんにちは

このCDは現在廃盤になっているようで、どこかで中古か在庫を探すしかないようですね。内容的には貴重な録音と思いますが。

奏者をポール・ベイアーと書きましたが、パウル・ベイエルが正しいようです。ドイツ語圏の読みかな。

michael #xNtCea2Y | URL
2016/05/29 14:59 | edit

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