Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

M.シュパーニ:C.P.E.バッハ 鍵盤協奏曲A-moll Wq.26  

michael
このところ、ご無沙汰していた作曲家の作品を聴いてみます。
大バッハの二男、カール・フィリップ・エマヌエル(1714-1788)は父よりも有名だったそうで、ベルリンのバッハと呼ばれ、プロイセン王国フリードリヒ2世のもとで活躍、膨大な作品を書いている。自ら名手であった鍵盤のための協奏曲は数多く、これらを原曲として、他の旋律楽器、フルート、チェロ、オーボエ等の協奏曲に編曲している、おそらく一緒に活躍した名手達のためだろう。今日はミクローシュ・シュパーニのタンジェント・ピアノ独奏による、協奏曲A-moll Wq.26、(これはフルート協奏曲A-moll Wq.166に編曲されているが、異なる作品番号が付くのでややこしい;)
c p e bach wq26
ミクローシュ・シュパーニ(タンジェント・ピアノ)
ペトリ・タピオ・マットソン(指揮)
オーパスX アンサンブル

タンジェント・ピアノはピアノの一種で強弱演奏可能だが、木片が弦を叩く仕組みで、クラヴィコードとフォルテピアノの中間のような、軽やかな響きが特徴、チェンバロとは明らかに趣きが異なる。
t pf
タンジェント・ピアノ

鍵盤協奏曲A-moll Wq.26
この曲はまずfl協奏曲で聴いて、すっかり魅了された、エマヌエルの鍵盤作品、全曲録音をしているシュパーニの確信をもったソロをバックの弦楽が骨格のしっかりした演奏で支える、
第一楽章、アレグロ・アッサイは多感様式ならではの魅力、前古典派に当ると同時に、この時期ドイツを中心に風靡した様式趣味でエマヌエルが最高峰に立つだろう、のちのハイドン、ベートーヴェンに影響する音楽趣味でもある、冒頭の力強い主題が基盤となり、感傷、憂い、安らぎの間を揺れ動く各主題が交錯、協奏曲の書法であるオケパートをソロが再現する場面も引き付ける、カデンツァを置いて冒頭を再現して終わる。
第二楽章アンダンテは前古典派らしい清々しい楽章、ハイドン初期の鍵盤作品を思わせる。
終楽章、アレグロ・アッサイ、第一楽章の疾走感に対し、こちらはリズムをくっきり、踏みしめる、そこにソロと弦楽が切れ味のよい掛け合いで進める。
エマヌエルの協奏曲は、弦楽が重音奏法を多用し、ソロの合間に力強く入って来る、またバス旋律も鋭く入ってきて、緊迫感が維持される、優美・流麗な音楽とは異なる方向の魅力。
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category: C.P.E.バッハ

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