Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

P.ガロワ:C.P.E.バッハ:フルート協奏曲A-moll Wq.166ほか  

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昨日に続き、C.P.エマヌエル.バッハです。今日はNAXOS盤、パトリック・ガロワがソロのfl協奏曲で、オケはケヴィン・マロン指揮、トロント室内O、モダン楽器によるピリオド・モード、すなわち現代の古典派モードと言える。
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パトリック・ガロワ:フルート
ケヴィン・マロン:指揮、トロント室内O
2002年 NAXOS


まずはfl協奏曲A-moll Wq.166、これは昨日の鍵盤協奏曲A-moll Wq.26と同一曲で、flソロのために編曲されたもの、鍵盤的な分散された旋律をfl向きにまとめた部分もあるが、あえて鍵盤そのままのパッセージをflで演奏する、スリリングな聴きどころも満載。
第一楽章、昨日のM.シュパーニの鍵盤演奏に対し、かなりハイテンポに疾走するスマートな前奏に始まる、ガロワのflはモダン楽器で当然flトラヴェルソとはフィンガリングも違うと思うが、トラヴェルソを彷彿させる、"装飾ヴィヴラート"を随所で聴かせ、また装飾音も巧みに取り入れる、
第二楽章、マロン指揮、トロント室内Oの弦楽の入りはノンヴィヴラートの爽快な響きで開始、ガロワのflも同質で、装飾的聴きどころも置く、前古典派らしい雅びな雰囲気を湛える。
終楽章も快速ぎみに軽やかにまとめる、それでもエマヌエル・バッハのぐっと粘るような音楽は味わえる。fl以外にもvnやvcがソロを補助するような室内楽的な聴きどころがある。
全楽章、スマートにまとめていて、これなりに良いが、好みとしてはもうちょいゴリゴリ押してくる凄味があっても良いと思う。

もう一つ、こちらはよく演奏される、fl協奏曲D-moll Wq.22も聴いてみた、こちらも全体に爽やか感覚にまとめる、
第一楽章アレグロはじっくり聴かせるような内容であり、落ち着いたテンポを取る、ガロワの鮮やかで緻密な装飾が良い。
第二楽章、爽快に、けっこうじわりとした聴かせ方、flソロが存分に味わいどころを作る。
終楽章アレグロ・ディ・モルト、まさに疾走するスリリングな楽章、ここもスマートに決めるが、欲を言えば、パワフルな凄味も効かせてほしいところ。
NAXOS盤の中では傑作盤になるが、やはり明朗なモダンflと、flトラヴェルソの何ともいえぬ翳りをもった響きには決定的な違いがある。

こういう曲こそ、活気ある"ライヴ動画"が見たいと思う、もちろん生で聴けたら最高^^
ライヴ
参考動画→C.P.E. Bach - Concerto for flute in D minor Wq 22
PS.ホルンさんがちょっと不調です、ジャーマンテオルボが入ってますが、ちょうどこの頃のドイツのリュートで、通奏低音に使われたでしょう。
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category: C.P.E.バッハ

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