Micha クラシック&リュートの楽しみ

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エディントン限界  

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最初の画像はお馴染み、HSTによるりゅうこつ座のカリーナ星雲、HSTが捉えた絶景の代表ですが、一つの星雲の中に星の生れる場所と死を迎える場所が写り込んでいることでも有名。可視光の色彩で水素、酸素など様々な元素のガスが集まっているのがわかります。
カリーナ星雲 HST 02
HST拡大画像
次のESO南天望遠鏡(VLT)による画像は、赤外線で捉えたもの、ガス雲がある程度透かされ、隠れていた星団が見えてくる、ガスが圧縮されて星が生まれる現場のミスティックマウンテンは淡く、間もなく死を迎える超巨星のイータカリーナ星は強烈な明るさで映っている。(*画面の傾きは異なる)
Carina_Nebula03.jpg
VLT拡大画像 補償光学技術を使った解像度もすばらしい
恒星が太陽の150倍ほどの質量になると、極めて強い内部からの光の放射圧が重力を超え、星の外層部を吹き飛ばしてしまう、理論上、恒星がこれ以上重く、明るくなれない質量をエディントン限界という。カリーナ星雲にあるイータカリーナ星がまさにこの限界ぎりぎりの星だとされてきた、
イータカリーナ星
イータカリーナ星 HST
超新星爆発も間近と考えられ、その前兆爆発で放った双極型のガス雲が見られる。

しかしその後、大マゼラン雲のタランチュラ星雲内の星団R136に質量が太陽の265倍という、エディントン限界を越える青色超巨星R136a1が見つかった、誕生時には太陽の320倍ほど質量があり、徐々に質量を失っていると見られている。
r136a1c2.jpg
R136a1 比較図
大小マゼラン雲は星の材料が豊富で、R136a1は濃厚なタランチュラ星雲内の星団R136で、最も大きな恒星である。広い範囲をみるとこの星団の恒星風や光圧で星雲が吹き掃われた空洞域がわかる。
R136.jpg
星団R136 HST拡大画像
R136は球状星団として残るだろうとも言われるが?、今、目立って明るく輝いている星は大質量星で寿命は短いだろう、残る太陽質量以下の星がどれくらい密集しているかによるが、先日取り上げた「爆竹分子雲」には及ばないかもしれない。
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category: 宇宙・天体

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