Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話題など

E.コルディア:A.ヴラニツキー 弦楽のための室内楽曲集  

未知の作曲家を探っているうち、最近知ったナイスな古典派がヴラニツキー兄弟です(兄:パウル 1756-1808、弟:アントン 1761-1820)、と言っても出ている音盤は数少ないですが;幸い良い演奏で出ている。今日は弟アントンの作品で弦楽五重奏と六重奏曲の2曲、アンサンブル・コルディア(古楽器)による秀逸な演奏で聴けるのは嬉しい。micha
A.ヴラニツキーはモーツァルト、ハイドンに師事した人で、どれくらいの作品を残したか、わかりませんが、先般のvn協奏曲や今日の室内楽を聴くかぎり、洗練されていて相当なキャリアを重ねた人でしょう。ハイドンは弦楽四重奏に専念し、多重奏曲は書いていませんが、A.ヴラニツキーは流石は弟子、という出来栄えでこれらを書いています。作風としてはハイドンに近いかな?でも民謡風の旋律は出てこない。
A ヴラニツキー
アンサンブル・コルディア
2009年 BRILIANT CLASSICS


弦楽五重奏曲 変ホ長調 Op.8-3
五重奏といっても編成はvnが1つ、vaとvcが2つずつ、という低域にバランスの寄った珍しいもので興味深い、第一楽章アレグロ ノン タント、活気のある主題に始まる、vnが主導するが、他のパートが充実した絡みを聴かせる、提示部の反復なしで展開部に入るが、まさに室内楽の醍醐味、快活な中に各パートが掛け合う、ハイドンの後期作品に引けを取らない充実感。
第二楽章アンダンテ コン モート、変奏形式、概ね一貫してテーマが流れ、各パートが変奏の妙技を聴かせる、この楽章にもハイドン風な健康美とセンスの良さを感じる。
メヌエット、vcが歌いだし、カノンで重ねるなど、彫の深い聴き応えあるメヌエット楽章だ。トリオは小洒落た装飾的美しさを聴かせる。
終楽章、アダージョの前奏があるが、深い味わい、ロンド、アレグレットが続く、このロンドでは各パートが代わる代わるソロを弾くが互いに味わいのある助奏で充実させる。

弦楽六重奏曲 ト長調
なぜか作品番号が付いていないらしい、編成はvn、va、vcが2つずつの六重奏、第一楽章アレグロ、流麗な主題で始まり、これはJ.M.クラウスを思わせる、室内楽の細やかさもあれば、ぐっとシンフォニックに押し出したり、2つずつの楽器がハーモニーを聴かせたり、様々な聴きどころを作る、展開部の充実ぶりは師匠ゆずりか、vcが高域を奏でるのが印象的。
第二楽章アンダンティーノ、変奏形式でト短調となり、憂いを帯びた主題が一貫され、各パートが変奏要素を重ねていく、中間部は長調となる。
メヌエットを置かず、終楽章、ここでもアダージョの前奏を置くが、これも聴きどころ、ロンドのアレグレットに入る、弾むようなテーマで、各パートが切れ味よく掛け合いをする、ロンド主題の間に入る部分が変化に富み、聴き応えあり。

どちらかというと、六重奏のほうが気に入ってしまったが、これらも大いに演奏されてよい曲だと思う。
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category: その他・古典派

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