Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

イアペトゥス  

太陽系探査の時代になってから各惑星はもとより、多くの衛星が個性的で面白いです。土星の衛星、イアペトゥス(Iapetus)も特徴的な衛星で前々から興味がありました。
まず、、赤道に沿って盛り上がった山脈があり、イアペトゥス全体がクルミのように見える、この山脈はどうしてできたのか、赤道と一致するのがヒントでしょう、
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イアペトゥス NASA探査機 カッシーニ撮影
イアペトゥスは太陽系誕生と同時にできた天体で、はじめは溶解した状態で高速で自転していたため、赤道が引き伸ばされた、マーブルチョコ型をしていた、その後冷え固まるとともに土星の重力で自転速度も遅くなり、普通の球形になっていった、内部が縮み、赤道に引き伸ばされていた地表が盛り上がる形として残った、という説が自然かなと思います。
異説として、かつてイアペトゥスにも塵や氷のリングがあり、それが回転速度を失い、イアペトゥスに落下、赤道ラインに積もっていった、というのがあります。

次が表面、イアペトゥス観測で明るさが大きく変化するので、表面の地域で明暗の差があると予測されていたが、NASA探査機カッシーニの撮影で明らかとなった。あたかも丸いお菓子の半面に、シナモンパウダーを振りかけたように見える、
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NASA探査機 カッシーニ撮影
2009年に赤外線天文衛星スピッツァーが未発見だった土星の巨大なリングを捉えた、直径は土星の300倍、非常に希薄なもので、その場を宇宙飛行しても存在に気づかないほどらしい、
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資料:NASA拡大画像
このリングはイアペトゥスの外側を廻る衛星フェーベ(Phoebe)の周回軌道と一致し、フェーベがリング物質を供給しているらしい、またフェーベとリングは土星の自転とは逆方向に廻っている。一方イアペトゥスは現在、土星を1周につき自転が1回、つまり進行方向にいつも同じ面を向けながら、巨大リングの最も内側のあたりを廻っているので、そこに逆方向に廻るリング物質が降り積もったと考えられるそうです。

天文学は状況証拠を集め、過去の出来事を推理するところが面白いです。
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category: 宇宙・天体

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コメント

こんばんは。

イアペタスと言えば、小説版「2001年宇宙の旅」では、ここにモノリスが立ってるって設定でしたね。
映画版では撮影技術の関係で木星に変更されてしまいましたが。

もしもフェーベ環が他の輪と同じくらいの明るさだったら、地球からでも素晴らしい眺めになるのですが・・・

奇士 #nLnvUwLc | URL
2016/06/23 22:19 | edit

奇士さん こんばんは

おもいっきり希薄なリングみたいですね、
リング物質がイアペタスのクレーターの上に積もっているので、長く継続しているんでしょうね。フェーベはカイパーベルト天体が捉えられたものらしいですが、太陽系時間でわりと最近のような気もします?

michael #xNtCea2Y | URL
2016/06/24 02:12 | edit

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