Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

H.グリフィス:F.リース 交響曲第4番  

さて、先日取り寄せたフェルディナント・リース(1784-1838)の交響曲全集(全8曲)ですが、不思議と、初めて聴くように思えない作曲家で、これも古典派後期~ロマン派へと、ドイツ音楽の路線にある人だからでしょう。師のベートーヴェンを引き継ぐ語法も見せますが、明らかに内容は次の時代です。ときにハイドンに回帰したり、またバロックとロマン派がタッグを組んだような曲まであり、面白いです。H.グリフィス指揮による演奏は、こうした作品を初めて聴くには理想的でしょう。今日は中ほどから第4番を聴きます。micha
f r sym4
ハワード・グリフィス指揮、チューリッヒ室内O
2001年録音 cpo


交響曲第4番 ヘ長調 op.110
第一楽章 Andante-Allegro まず短調でアンダンテの緊迫した序奏が置かれ引き付ける、序奏の終りと主部が繋っていて、2本のホルンが柔らかく動機を奏でる、一転して明るいヘ長調、シューマンの「ライン」を思わせる雄大さと細やかな情緒で聴かせる楽章だ、安らかな第二主題のあと再び雄大となる運びも良い、展開部は対位法の聴きどころだが短め、しかし再現部以後の充実で聴かせる、終結部は急速になり盛大に終わる、このあたりもシューマンを予期させる。
第二楽章 Andantino この緩抒楽章の主題を聴くと、リースも師に負けず普遍的な美しい旋律を書く人だと思う、vcや木管のソロを挟み、ベートーヴェンの「田園」的な雰囲気と、押し寄せるシンフォニックな聴きどころもあり、対位法の妙も聴かせる。
第三楽章 Scherzo.Allegro 快活なスケルツォはベートーヴェンの「英雄」を思わせるが、始まりからフーガの書法が歯切れ良いリズムに組み込まれる、決して師の二番煎じにはなっていない、管楽器同士の掛け合いも心地よい、トリオはvcが優美なソロを聴かせ、再びフーガのスケルツォの切れ味が効く、短いが傑作のスケルツォ楽章だ。
終楽章 Finale.Allegro molto 短く序奏的な部分を置き、勝利宣言的な華々しさに至る、展開部への入りも同様に行うが、展開部の充実感、終結にかけての推進力、畳み込み、技法の冴えた申し分ない終楽章だ。

同盤の第6番もじつに良いですが、あらためて。
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