Micha クラシックとリュートの楽しみ

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ホットジュピター  

探査機ジュノーは日本時間の本日午前、メインエンジンを噴射し、木星の極軌道への投入に成功したそうです、まずは安堵。冥王星まで行ったNASAですから、お手のものでしょう。
木星には太陽系の初期から現在までの歴史を軌道を変えながら、"スキャン"してきた記録があるかも?しれないので探査の成果が期待されます。micha
今日は木星に関連して・・1995年に初めて系外惑星が発見されて以来、続々と発見されてきましたが、多くは木星のような巨大惑星が恒星のすぐ近くを僅か数日で廻っている、というものばかりで熱い木星:ホットジュピターと呼ばれます。
HD189733b.jpg
NASA想像画
2009年にケプラー宇宙望遠鏡が観測を開始し、トランジット法(惑星が恒星の前を横切る減光観測)により多くの系外惑星を発見していますが、
参照→ 系外惑星一覧表(Wikipedia)
やはり惑星は恒星のすぐ近く、太陽系で言えば水星軌道より内側に集中している例が多いです。もし太陽系の木星がこんな位置にあったら、地球など小さな内惑星は存在できません。

原始太陽系円盤でまず木星が生れ、軌道上にある物質を吸収しながら大きく成長した、しかし物質との摩擦で徐々に速度を失い、太陽近くに引き込まれていき、途中さらに多くの物質を吸収していった・・
原始木星
これで終わったらホットジュピターになってしまったが、遅れてもう一つの巨大惑星、土星が生れ、同じく内側に移動していき、その重力が木星と*軌道共鳴の関係になって、木星を引き止め、共に太陽から離れた軌道へと移動していった、その後、内側の少ない物質で、地球を含む内惑星が生れた、火星が異常に小さいのは、火星軌道付近の物質を木星が多量に吸い取っていったため・・という一つのシナリオが描かれています。少なくとも太陽系の惑星全てが現在ある位置で誕生したというのはあり得ないらしい。
(*軌道共鳴:中心星を公転する回数が整数比になる、土星と木星は1:2の関係となる)

木星の過去の振る舞いのおかげで、地球はちょうど良い大きさになれたのかもしれません、
もし地球がスーパーアースと呼ばれる大きなサイズになっていて、仮に直径が1.5倍だったら、重力は約3.4倍になります、大気は厚く風も凄まじいかも。仮に陸上で生命活動ができたとして、今の人類の文明を持ちこもうとしても無理がありそうです。この重力では鉄や化学燃料も非力で、宇宙開発も困難?大気が厚いと宇宙の観測すら出来ないかも。ケプラー宇宙望遠鏡の一覧表のなかで、地球に似る可能性があるのはKepler-186fだけのようです。
planety.jpg
*大きさの比較のみ表現、最初に生まれた惑星(木星)が惑星系の物質の半分以上を吸収してしまう。
太陽系は多くの波乱があった末、太陽から距離を置いた惑星配置に収まり、すべてきれいな円軌道を描いている、というだけでも稀な存在かもしれません。
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category: 宇宙・天体

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