Micha クラシック&リュートの楽しみ

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H.グリフィス:F.リース 交響曲第6番  

全集で取り寄せたフェルディナント・リースの交響曲集、順次聴いていますが、先人のハイドン、師のベートーヴェンを引き継ぎながら、オリジナリティーも十分に聴かせ、ユニークな作品もあります。今日は特にそれを感じる第6番。micha
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ハワード・グリフィス指揮、チューリッヒ室内O
2002年録音 cpo


交響曲第6番ニ長調op.146 (1822)
第一楽章はLarghetto con motoの序奏で始まる、弱奏で始め強奏が対比する勇壮な響き、序奏の最後に主部の動機をゆるやかに前置きする、Allegroの主部に入り、一転して付点リズムの陽気な第一主題となる、始まりから軽くフガートを聴かせる凝り様、そして雄大に発展する、ブラス群が4拍子間に6連符を打つのが変化技で面白い、展開部は緊迫で始まり、ロマン派的で充実している。再現部は簡潔にまとめ、小気味よく終わる。
第二楽章にメヌエットModeratoがくる、ニ短調になったメヌエットの主題がヘンデル又はパーセルを思わせるバロック趣味で、バス旋律も通奏低音的だ、それをロマン派オケの器に収めたような出来栄えがとても良い、トリオは楽しくレントラー風、木管とホルンが交互に美しいテーマを奏でる。メヌエットの再現はそのままではなく、小編成になり、チェロのバス旋律が細かくなりバロックらしさを決定的にする、短いが一度聴いたら耳に残る魅力の楽章だ。
第三楽章Larghetto con motoは静かに、いかにもロマン派的で細やかな味わいで始め、旋律美のセンスが冴える、ダイナミックな展開があり、全体はドラマティックな推移を聴かせる。
休みを置かず終楽章Allegro con brioに入る、これがシンバル、トライアングルが入った行進曲風だ、ちょっとヨハン・シュトラウスを思わせる、しかし、ただ賑やかな終曲ではない、ソナタ形式で、リースの手腕が効いた充実感、展開部は対位法を含めた見事な内容、再現部に盛大に入るのも行進曲のツボを得ている、そして急速にテンポアップしながら終結部に入る、短い緩抒部分を置いて行進曲に戻り、痛快に終わる。
偶然か、先日のルイ・シュポアの「第6番」 と似通った趣向のような?
演奏例も少ないであろう作品を研究家グリフィスは完成度高い演奏で聴かせてくれる。
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