Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

間逆の構え ≪追記あり≫  

弓で弾く楽器では弓の持ち方が逆の2種類あって、ヴィオラ・ダ・ガンバなどのヴィオール属はペンを持つような、アンダーハンドとよばれる持ち方で、ヴァイオリン属は反対側を持ちます、ただしコントラバスだけは形こそvn属ですが、ヴィオール属の低音楽器ヴィオローネを引き継いだ楽器だそうで調弦法もvn属と異なります(4度調弦)、弓の持ち方もドイツ式の場合、アンダーハンドに近い形で、ヴィオール属を引き継いでいるとも言えるでしょう。二胡や馬頭琴もそうですが、立てて弾く楽器にはアンダーハンドが具合良さそうに見えます、ヴィオラ・ダ・ガンバは弓捌きが優雅に見えて絵になる感じです。micha
アンダーハンド

さてリュートになると弓は使いませんが、右手の構えが分かれます、ルネサンス期中頃までは親指を他の指の内側に置く、サムインサイドという構えでした、これは親指と人差し指を交互に使い、細かな旋律の動きに対応したもので、これがリュートの語り口でした。
サムイン1
サムイン2
サムインサイド2例、どちらも小指は響板に触れている

ルネサンス後期~バロックへの過渡期になるとバスラインが複雑になり、親指はもっぱら低音を弾く役割が多く、親指を他の指の外側に置くサムアウトサイドが合理的になってきました。バロック期に入ると例外なくサムアウトです。
サムアウト2
サムアウト1
サムアウトサイド2例、これらも小指は響板に触れている

現代のリュート奏者はこの2種類を器用にこなす人もいますが、どちらかに統一している人もいます。自分の場合、サムインのほうがいつまで経っても苦手で、安定的に音が出しにくいんですね;サムアウトの方が神経が通じるというか思い通りに鳴らせるし、多コースリュートの音を止める動作もやり易いです。
サムインとサムアウト、どちらが良いか、これには個人差があるようです。

追記:ちなみに私の右手の指先です、
右手
爪の先より指の頭が盛り上がっているので、サムアウトでも弦に爪は当りません、いつもキワどい爪切りをしてきたらこうなりました^^;
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category: 楽器について

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コメント

このバロック期の絵画を見ていて思うことは、タッチがクラシックギター的で、
この角度ですと、指の腹にたっぷりと弦をかけて弾くというよりは、爪に引っかかってつま弾く形に近いように思うんですねえ。
さらに、ブリッジに近いですから、音色もやや鋭敏で、時に爪に掛かる鋭いトーンだったのかなと思うんですよ。まあ、ガットですからボケないような音色づくりは、ブリッジで弾いても問題もないとは思いますが。

かなり指が屈曲してますよねえ。ほとんどの絵画でそうなってますし、現代のリュート教室で教えるような、ルネサンス時代からの指の腹たっぷり・弦と平行奏法のバロックリュートは、奏法が違う気がします。
私が大昔にバロックリュートを習った先生は、ルネサンス奏法派だったので、今から思うと、うん?と思ってしまうんです。

白クマ #3RslAkh6 | URL
2016/07/13 14:15 | edit

白クマさん こんにちは

サムインの場合、指頭の小指寄りの柔らかい部分で弾くことになるので丸い音にしやすいですね、サムアウトに変えた直後は確かに良い音が出しづらかったですが、タッチの要領を掴んでくると、爪はまったく当らず丸い音が出るようになりました。爪はギリギリのところまで切りますけどね;

ただ、手がブリッジにかぶさるほど端っこを弾く絵をみると、いまだに謎です、 どれくらいのテンションでどういうタッチをしたか、 あまり緩すぎると楽器が鳴らないし、何か知らない秘策があるんじゃないかと?

michael #xNtCea2Y | URL
2016/07/13 15:40 | edit

そう、そう、そうなんですよ。そこです。
私も長いこと、バッロク時代に描かれた絵画を何十枚も見てきましたけど、タッチの部分は特に念入りに観察しているのですが、ガット弦であることと、チューニングの周波数を370~392くらいまでに調整したとしても、
ブリッジ寄りで、屈曲した指のタッチの場合、指腹たっぷりタッチではないな、とは思いました。
また、爪に触れているのか、触れた音でも良しとしていたのか、又はギリギリの指腹の先端部分で爪に掛からないように弾いていたのか、いまだ謎です。

まあ、爪を切った状態で海坊主のように指の肉が盛り上がって、爪には絶対にかからないような指だと、クラシックギタータッチでも問題はないとは思いますがねえ。
バロックリュートのブリッジ寄りのタッチについては、いつも興味あるところです。

白クマ #BwtdbEoI | URL
2016/07/13 15:57 | edit

>爪を切った状態で海坊主のように指の肉が盛り上がって
追記しましたが私の指、そうなってます^^;まず爪はかからないです。

たぶん端っこで爪をかけたら恐ろしく硬い音になりそうだし、ガット弦がダメージを受けて、すぐ切れそうに思いますね?
指腹たっぷりなのか、軽く浅いタッチなのか・・
美意識の違いもありえますが、良い音を求めていたのは間違いないでしょうね、それがどんな音かが謎です;

michael #xNtCea2Y | URL
2016/07/13 16:58 | edit

追記の写真、ありがとうございます。
(海坊主などと、表現が・・、すみません。。。)

そうですね、良い音を追求していたのは間違いないでしょうから、どんな音を出していたのか、特にヴァイス氏のタッチから繰り出される音が気になります。
先端部分のほんのわずかの肉部分なのですかねえ??

白クマ #A3l8fOUA | URL
2016/07/13 18:02 | edit

>ヴァイス氏のタッチ

作品からは、けっこうダイナミックなエネルギーを感じますよね。
ローズ近くのヤワな音じゃ表現できないような^^
目から鱗の奏法があるのかも、手探りを続けるしかないですね;

michael #xNtCea2Y | URL
2016/07/13 18:36 | edit

こんばんは。
ルネサンス・リュートを弾く時はほぼ完全にサム・インサイドですね。
「ほぼ」と言ったのは、例えばトレモロ弾いたりするときはアウトサイドになるから。

バロックは、インともアウトとも言えない中間型。
最近は、豊彦さんの演奏を参考に少し右手フォームを改造中。
www.youtube.com/watch?v=khy1nbjkFNM

奇士 #nLnvUwLc | URL
2016/07/13 22:39 | edit

奇士さん こんばんは

じつは今夜、ブリッジから4~5cmのあたりを弾く練習をしました^^
弦の間隔が開くのでまだ間違えますが;馴れれば何とかいけそうですね、タッチしだいで悪い音にならないし、音が明快になって声部の分離がいいし、バスもがっちり鳴らせる・・
佐藤さんは低音にGamutのピストイを使っているそうですね、今はこれが一番とかで。

michael #xNtCea2Y | URL
2016/07/13 23:44 | edit

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