Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話題など

U.ヘルシャー:L.シュポア ヴァイオリン協奏曲第1番  

モーツァルトのvn協奏曲を聴いたあと、メンデルスゾーンのvn協奏曲を聴いても、はっきり様式と時代の違いがあり、接点らしい共通項は見つかりません。しかし、L.シュポアの初期作品から順に聴いていくと、この間が繋がって興味深いです。
まずはシュポアのvn協奏曲第1番イ長調 Op.1から、これは1802年、シュポア18歳のときに書いた作品で、いかにもモーツァルトを手本としたような曲ですが、良く出来ていて、武骨なところは欠片もないです。micha

シュポア vn con
ウルフ・ヘルシャー:ヴァイオリン
クリスティアン・フレーリヒ:指揮
ベルリン放送交響楽団


vn協奏曲No.1イ長調 op.1
第一楽章、アレグロ ヴィヴァーチェ、総奏による印象的な動機で始まり、優美な主題の前奏が続く、センスの良い古典派に19世紀的な趣味が幾分加わった感覚、vnソロはヴィルトーゾらしい技を聴かせる、主題旋律に装飾パターンが加わっていくが、短い音価に目一杯詰め込んだ細かい装飾はバロック期のG.タルティーニなどを想わせる、重音奏法が長く続くところも聴きどころ。カデンツァを置かないが、きっちりとまとめ、若き有望な作曲家を印象づける。
第二楽章、シチリアーノで変奏形式のようだ、このテーマもシュポアのエレガントな作風を印象づける、変奏を聴くとシュポアの旋律の飾り方にさらに馴染んでくる。
終楽章はポロネーズと題されていて、この舞曲を用いると19世紀らしい雰囲気、全体はロンド形式でvnソロの妙技を聴かせていく、ここでも小回りで小気味よい装飾が、シュポアの作風として印象付く。
この曲に始まり、シュポアはやがて、メンデルスゾーンやシューマンの基盤を作る書風となるのだが、それはまだ先のことである。(^^)

なお、vnソロのウルフ・ヘルシャーはシュポアの専門家とも言えそうな、精力を注いだ演奏で徹底した研究も繁栄しているようだ。フレーリヒ指揮のベルリン放送響も自然に寄り添っている。無名の作品を優れた演奏で聴かせるcpo盤らしい全集になっている。昔のいわゆるマイナー・レーベルの中身とは格が違う。
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category: その他・ロマン派

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