Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

G.シュミット-ガーデン:モーツァルト レクイエム(バイアー版)  

モーツァルトのフーガで思いだしたのが、見事なフーガのキリエがあるレクイエムを一度も取り上げていませんでした^^;いくつかある中で、あえて聴いてみたいのがコレギウム・アウレウム合奏団とテルツ少年合唱団が組んだDHMの録音です。micha

moz req
ゲルハルト・シュミット-ガーデン:指揮
ハンス・ブッフヒール:soprano
マリオ・クレーマー:alt
ヴェルナー・クレン:tenor
バリー・マクダニエル:bariton
テルツ少年合唱団、コレギウム・アウレウム合奏団
1974年録音 DHM


レクイエム ニ短調 K.626
ここでは合唱団指揮者でもあるゲルハルト・シュミット-ガーデンが全体指揮をしている。
完成度の高い演奏ではないかもしれないが、モーツァルト時代の響きに最も近いと思われる。聴きどころはソプラノ、アルトの独唱をテルツ少年合唱団員の二人が唱っているところ、こういう録音は希少だ。アルトのマリオはメゾソプラノともいえるくっきり明瞭な声質でスーっとクールにパートが聴こえる、一方ソプラノのハンスはハスキーで少しヴィヴラートが入り、耳に柔らかい、この声質の違いが良い取り合わせになっている。ハンスはバッハのクリスマス・オラトリオでも唱っていて貴重な録音だった。テノールのクレン、バリトンのマクダニエルともに少年達とバランスを合わせた歌唱をしている。録音は会場の響きよりも各パートをくっきり拾ったマルチタイプで、フーガなど多声が重なるところが分離よく、録音音楽ならではの聴かせ方だ、trp、trumbがブリリアントに響き、古楽器timpが鋭く打ち出すのが効いていて、重厚ではないがパワフルな感覚、少年合唱団の声質と古楽器オケの溶け合いも良い。
なお当演奏で用いられている楽譜はフランツ・バイアー版で、弟子ジュスマイアーの仕事を認める方向だ。他にもいくつかの版があるが(参照→Wikipedia)、C.ホグウッドの例ではモーンダー版を採用している、これはモーツァルトが関与せず、弟子の完全捕作による部分を削除する方針で、ベネディクトゥスがカットされているのが物足りない、誰の作曲であれ、せっかくの良い曲をカットする手はないし、弟子が捕作して完成したのも"演奏史"なのだから、それを重んじるべきではないだろうか、後世の人間がいじるべきではない、ちなみにR.ランドンもジュスマイアーなど当時の仕事を評価した版をまとめている。
当盤のベネディクトゥスが動画サイトに挙がっていた。
動画→Benedictus with closing Osanna

代表的な名演、K.ベームの重厚で鉄壁な演奏も良いけれど、こういう若干未熟さもある魅力というのもわるくないのでは。
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category: モーツァルト

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