Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

コレギウム・アウレウム:モーツァルト「戴冠ミサ」ほか  

モーツァルトのレクイエム、しつこく続きを書く予定ですが、今日は一休み、「戴冠ミサ」K.317とヴェスペレ「証聖者の盛儀晩課」K.339を聴きます。じつはこのDHM盤も先日のレクイエムと同じ、テルツ少年cohrの団員がソロを唄っています。コレギウム・アウレウム合奏団は元々録音のために結成された古楽器オケで、バロック~19世紀作品まで続々と録音していましたが、テルツ少年cohrはパートナーのように合唱付きの作品で活躍していました、短い期間に多数の録音をこなしている。micha
moz messe
Hans Buchhierl,Sop
Andreas Stein,Alt
Theo Altmeyer,tenor
Michael Schopper,Bass
Tolzer Knabenchor,Leitung:Gerhard Schmidt-Gaden
Collegium Aureum
1974年録音DHM

今回アルトはアンドレアス君に替ったが彼も、女声アルトでもない、カウンターテナーでもない、細くクッキリとしたアルトでパートが浮き立つ、ソプラノはハスキーな美声のハンス君を起用、テナーとバス唱者は替っている。

「戴冠ミサ」ハ長調 K317(1779年作曲)
1779年4月4日から5日にかけての復活祭の式典でザルツブルク大聖堂で演奏されたらしい。キリエ、グロリア、クレド、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス デイの6曲からなる。オケはヴィオラ・パートを欠くがほぼフル編成で堂々たる響き、今回はホールトーンをよく捉えた録音だ。ソプラノ・ソロが主導する場面が多く、キリエからハンス君が活躍、作品の顔ともいえる声となるが、終曲のアニュス デイは弱音でしみじみとはじまり、前半、ソプラノ・ソロが続き、じっくりと聴かせる。

ヴェスペレ ハ長調 K.339(1780年作曲)
ザルツブルクで作曲されたモーツァルトの最後の教会作品で、ディクシト、コンフィテボル、ベアートゥス、ラウダーテ・プエリ、ラウダーテ・ドミヌム、マニフィカトの6曲。ウィーンに移り、スヴィーテン男爵に聴かせるため、父に楽譜を送るよう頼んだという。声楽、オーケストレーションとも充実。2曲目のコンフィテボルのテーマはハイドンの交響曲No.22「哲学者」の第一楽章を思わせる。
またこの作品はいっぱしのソプラノ歌手が唄うレベルに思える、5曲目のラウダーテ・ドミヌムなど、ゆるやかな弱奏でしみじみ始まり、
sc002.jpg
(ラウダーテ・ドミヌム:11小節から、sopソロと通奏低音のみ表示)
モーツァルトならではの美しさだが、ヘンデルで言えば「オンブラ・マイフ」に相当しそうな名曲だ、弱音で唄いながら跳躍の動きや、装飾、トリルなどの技術もある、それをハンス君は上手いのだが、あくまでボーイソプラノらしい自然さで包み込んでくるようで素晴らしい。

ところで、4曲目にあるラウダーテ・プエリはニ短調のフーガで書かれているが、このテーマが、どこかで聴いた記憶があり、思いだしたのが、ミヒャエル・ハイドンのレクイエム(1771年作)の18曲目で同じくフーガで書かれた、クム・サンクティス・トゥイスのテーマだ。明らかに似ている、うまい具合に両曲とも同じ演奏者で動画に挙がっているので聴き比べ易い、なお、ハ短調とニ短調なので1音の違いはある。

動画→M.Haydn Requiem
Cum sanctis tuis 30:10から

動画→Mozaet Vesperae K.339
Laudate pueri 14:26から

どうだろうか、モーツァルト父子はザルツブルクの仕事仲間だったM.ハイドンのレクイエム演奏に3回も出席しているので、モーツァルトが記憶していて当然と思う、あるいはズバリ楽譜持っていたかも?
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category: モーツァルト

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