Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

B.ワルターのハイドン86番  

ロンドンSOを指揮した、1938年という古い録音、アナログ盤から音を取ったもので針ノイズもかなり聴こえますが、演奏内容はしっかり聴ける、弦などは艶やかなくらいで大したものです。
ワルターの演奏法としては100番やモーツァルト40番のゆったりした演奏とは随分違ったものですが、情熱的なのは共通ですかね。

sym100

木管で鄙びた雰囲気で始まりますが、気品のある壮麗な序奏です。
主部はハイドンらしい楽しさいっぱいの主題で始まります。ワルターは初めからハイテンポですが、さらに加速、フルトヴェングラーも真っ青なアゴーギグが行われます。元気な第一主題から快調さを一時鎮めるような短い第二主題らしきものが現れたところでぐっとテンポを落とし、再度加速、また転調したところなどでも柔軟なテンポの伸縮を図り、自然に流れに乗せられる感じです。展開部は第一主題の一部が連続したあと、第二主題を挟み、第一主題が短調で入り、"明るく展開部を終らせる"←ここが無邪気なほど楽しい。さらに再現部から最後まで魅力たっぷりに聴かせます。第一楽章は「魔笛」序曲を思わせる部分があります?
86番の魅力を一段と高めているのが第二楽章カプリチォです、変化と深みに富んだ楽章でワルターの得意とするところでしょう。
メヌエットは典雅ですがカプリチォを引きずっているかのように感傷的な表情も見せます。トリオは平和で田園風。
終楽章は軽快で88番を彷彿させる展開部をもった充実したもので、第一楽章同様、ワルターの表現が効いて魅力が倍加したように痛快です。
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category: F.J.ハイドン

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