Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

C.ホグウッド:モーツァルト 交響曲No.25&29(LP)  

デジタル変換というプロセスがないアナログ録音は、演奏の場に響いた音の波形をそのまま記録・再生するわけで、そういう意味で"生"の音と言えるかもしれません。まあ、結果として出てくる音が良ければ文句はないですが;
micha
先日手にしたC.ホグウッドのモーツアルト交響曲No.25と29のLPに針を下ろしてみた。いつもどおりホグウッドは反復をすべて行った演奏で少々長くなるので、カッティングは省スペースで行われている、しかしノイズさえ無ければトレースエラーの起きにくい良い結果となる。'79年録音の当盤も最も進んだアナログ技術で聴ける。
moz sym 25 29
クリストファー・ホグウッド:指揮&通奏低音、
ヤープ・シュレーダー:コンサート・マスター
エンシェント室内O  1979年 オワゾリール


ホグウッドの前にも古楽器オケの録音はあったが、ピリオド・スタイルでは最初期となる。
A面、第25番ト短調(K.173dB)の始まりから従来の常識的?響きとは明らかに違う、これを始めて聴いた人は戸惑ったかもしれない、
快速にテンポを取った第一楽章の鮮烈さは今聴いても古くない、モーツァルトがこの曲を書いた1770年代は疾風怒涛期であり、ハイドン、ヴァンハル、ディッタースドルフなど著名な人達が挙って、優美で落ち着いた音楽とは違う短調交響曲を書いた、潮流があったらしい。この25番は1773年、17歳のモーツァルトがザルツブルクで書いたもの。
第一楽章では簡潔な展開部の最後に始めて現れる短い主題がある、
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展開部をおさめて緊迫した再現部に入るには効果的、ハイドンの「告別」と同様な感じだ。
第二楽章は前楽章との対比でとても穏やか。
メヌエットはト短調に戻り、のちの40番にも似た緊迫感を持つ。
終楽章は疾走する、疾風怒涛期らしい魅力。

B面の29番イ長調(K.186a)、第一楽章も速めでキビキビとした演奏が心地よい、旧来の演奏では冗長に感じていた楽章も引き締まってくる。こちらも展開部は手の込んだものではないが、後半も反復される。
第二楽章では弦に弱音器が付く、モーツァルトらしく優美だが、ハイドンの疾風怒涛期:緩抒楽章のような静謐で深い味わいには及ばないので、反復して10:25は、ちと長い;
メヌエットと終楽章はキレがあって爽快に決める。
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category: モーツァルト

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