Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

美味いと不味いは紙一重  

焼き蛤やサザエの壷焼きなど、皆が美味しいといって食べているので、安心して食べられるが、もし他の誰も食べたことがなく、「軟体動物の焼け焦げた死骸だ」と意識すると、どうだろう?・・また蟹の甲羅を開けると、未知の生物を解剖したみたいだし;
しかし人間には怖いもの見たさ、悪食?という好奇心もあって、見た目を含め、美味い不味いを分けるのは集団心理も関わってくるようだ。micha
昨日、話題にした納豆も、臭気といい粘りといい、普通なら捨ててしまいたいものにみえる。現在も関西方面では好まれない傾向らしい。ほかにもクサヤの干物とか鮒寿司とか、かなり慣れる必要のある食品は数々。明智光秀が賓客の家康に鮒寿司を出したところ、信長に叱咤され、これが「本能寺」の引き金になった?という説もあるくらい・・
hunazusi.jpg
鮒寿司
極めつけが、スウェーデンのシュールストレミングという魚の加工食品だそうで、クサヤも鮒寿司も問題外のようなレベルらしい;
中世ヨーロッパでは保存できるタンパク源として、魚の塩漬けが盛んに作られたが、北欧では日照不足で製塩ができず、塩は貴重で節約されていた、薄い塩水にニシンを漬けて発酵保存するという方法がとられ、これがシュールストレミングの始まりらしい、この臭いというのが、「魚が腐った臭い、または生ゴミを直射日光の下で数日間放置したような臭い」と言われる、それでも人間に不可欠な栄養源を安定的に供給する方法だった。
19世紀に缶詰の工法が発明され、密閉された缶の中で発酵を継続させて保存するようになった、(発酵菌を生かしておくため例外的に缶は加熱滅菌しない)
シュールストレミング
屋外で開封されたシュールストレミング缶
発酵させているのはハロアナエロビウムという嫌気性細菌で、プロピオン酸、硫化水素、酪酸など、悪臭系の代表的物質を生成する、(太古の地球環境に近い?)魚好きの猫でさえ気絶するとか・・シュレディンガーの実験で毒ガスの代りになるかも?
Haloanaerobium01.jpg
嫌気性細菌:ハロアナエロビウム
缶の中は発生したガスの圧力が高まり、缶は膨らんだ状態になり、温暖な場所では冷蔵しないと発酵が進み過ぎる。開封時は切り口から内容物が噴出するので、屋外で行うよう推奨されている。2014年2月、ノルウェーで25年間放置されていたシュールストレミング缶が見つかり、爆発物処理班と缶詰の専門家が出動して処理に当った、爆発に伴う臭気の甚大な被害が想定されたようだ。
シュールストレミング02
因みにこの中身を調べたところ、完全に分解され、魚の原形はなかったという。
また、こうした危険性から、荷室に気圧低下の生じる航空機輸送は禁止され、船舶輸送に限られている。なお、シュールストレミング缶は通販で入手可能→amazonだが品切れの様子;
かなりの食通?やチャレンジャーに好評?のようだ;;

PS.発酵と腐敗の区別は不明確かもしれないが、硫化水素はメタン、アンモニアと共に酸欠汚泥中に棲む嫌気性細菌による生成物質として挙げられる・・?
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category: 科学・自然・雑学

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コメント

はじめまして。

michaelさん、はじめまして。ばけぺんと申します。
いつも拙ブログを覗いていただきありがとうございます。このところ何度かこちらのブログにお邪魔させていただいておりました。
納豆とマヨネーズの話と今日の缶詰の話、大変興味深いです。いつかこの缶詰手にしてみたいような恐いような。これからも時々お邪魔させていただきます。

ばけぺん #- | URL
2016/08/11 18:42 | edit

ばけぺんさん はじめまして
コメントいただきありがとうございます。

いつも行き当たりばったりのことを書いています。
こんな恐ろしいような食品があるのかと驚いたしだいです。
贈答品には向かないでしょうね;

脱線が多いですが、クラシック音楽の話をメインにしていきますので、
今後ともよろしくお願いします。
ブログも楽しみに拝見していきます。

michael #xNtCea2Y | URL
2016/08/12 01:53 | edit

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