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スターショットは狙い撃ちか?  

太陽系は毎秒240±14kmの速度で天の川銀河を周回しています。我々の隣にあるアルファケンタウリも大きな視点から見れば同じように移動しているでしょう、
αケンタウリ
アルファケンタウリ
プロキシマ
太陽との大きさ比較:肉眼では1つの明るい星に見えるが、3つの星の連星である 
しかし恒星はこれとは別に、太陽系から見て相対的にバラバラな方向へ移動する固有運動をもっています、長い時間が経つと天球上で星が動いていって星座の形も変わります。
ケンタウルス座
現在わかっているアルファケンタウリの固有運動は赤経: -3.608 秒/年、 赤緯: 0.686 秒/年、だそうです(Wikipedia掲載データ)。きわめてわずかな数値に思えますが、4.37光年離れた星がこれだけ動いて見えるわけです。
赤経の動きだけ見ると、1年に3.608秒角動く、
これを20年間の動きにすると×20で72.16秒角、
1秒角は円(360度)の1/1296000 なので、角度に直すと、
72.16秒角×(360度/1296000)=0.02度
また、アルファケンタウリまでの距離を半径として円を描くと一周が27.4光年、
そのうち20年で動く角度0.02度分は、
27.4光年×(0.02度/360度)=0.00152光年、
1光年は約9.5兆kmなので、約145億kmとなる、
同様に赤緯方向も計算すると約27億kmで、両方位の動きを合わせると、約147億km移動する、これはニューホライズンズが冥王星へ旅した48億kmの3倍です。
*天球面上に限った相対移動で、本当は奥行き方向(視線速度)も入れる必要がある。

20年の星間飛行で探査機をアルファケンタウリに到達させるスターショット計画ですが、
スターショット
ライト・セイルでレーザー光を受け、光の20%に加速、中央の小さなチップが探査機本体。
太陽系も宇宙を移動しているが、その動きは慣性運動として探査機にも維持されるはず


アルファケンタウリの今見える方向に正確に狙いをつけて探査機を飛ばしたとしても、20年後には0.02度(147億km)ずれてしまう、こんなに離れると接近探査にはならない?これを計算に入れて、20年後の位置を狙う必要がある(*アルファケンタウリの今、見えている方向は4.37年前の方向なので、それも加味する必要がある)、ナビゲーションと推進システムで方向制御できれば問題ないが、探査機本体はクレジットカードより小さいとか・・弾丸みたいに狙うしかないだろうか?「0.02度」←これくらい、狙い誤差の範囲か?
まあ、世界トップの科学技術者がやることなので、余計な心配しなくていいでしょう^^;

PS. ついでにアルファケンタウリの奥行き方向の動き(視線速度)を調べたら、-22.3km/sだそうで、マイナスが付くと近づいてくる方向、20年間にすると約140億kmになり、天球面の動きと同じくらい近づいてくる、飛行距離が0.00147光年だけ短縮される。
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category: 宇宙・天体

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