Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

M.シュパンニ:C.P.E.バッハ 鍵盤協奏曲集vol.18  

今日はお気に入り作曲家の一人、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハです。
ミクローシュ・シュパンニによる鍵盤協奏曲のアルバムは結構集めましたが、エマヌエルの作品番号というのが複数あってお目当ての曲を探すのがややこしい;シュパンニはしばらくの間、タンジェント・ピアノを用いての録音が続いたが、Wq43/1-4を入れた第18集はチェンバロを使っています。
大バッハの二男エマヌエルはギャラントな前古典派に位置しますが、やや特殊な「多感様式」という当時ドイツで風靡した表現衝動の斬新な音楽です。初期のハイドンにもエマヌエルの影響を受けた作風が見られます。
c p e bach02
ミクローシュ・シュパンニ(チェンバロ)
コンチェルト・アルモミコ・ブダペスト
2011年録音 BIS


協奏曲ヘ長調Wq43/1
第一楽章はホルンが加わり、快活流麗な楽章、これはハイドンの鍵盤協奏曲にも聴かれる味わい、しかしfとpの対比、休符による動と静がピリっと引き締める、終止をとらずチェンバロ・ソロが第二楽章へ移る、弦楽が重なり瞑想的な緩抒楽章、休みなく突如と終楽章プレスティッシモのトゥッティが始まり、意表を突く。
協奏曲ニ長調Wq43/2
第一楽章はアレグロ・ディ・モルトだが、途中2か所ソロによるアンダンテが挿入される、これは多感様式らしい急激変化の聴かれる楽章、ナチュラルホルンが力感を補強する、またしても第二楽章への繋がり方が唐突、ここではホルンに替りflトラベルソをvnパートに重ね、ほの暗い気分のアンダンテとなる、しばし穏やかなチェンバロ・ソロを聴かせ、再び翳りを帯びたオケ、と繰り返す、休まず終楽章アレグレット、ロンド形式かハイドン風の明るさで始まり、典雅な雰囲気を通し、転調の妙を聴かせるがさほど緊迫感はない。
協奏曲変ホ長調Wq43/3
第一楽章、アレグロ、わりと撫でやかな主題に始まり、総奏でぐっと力感の対比をつける、ソロは穏やかに流れる、ソロとオケが意味ありげな対話を交わす、続けて第二楽章ラルゲット、オケはvnにトラヴェルソを重ねる、短めで雅びな楽章、まだ続きがありそうにして突如終楽章プレストに入る、終楽章はソロ、オケともに快活な切れ味と緊迫感。
協奏曲ハ短調Wq43/4
この曲はちょっと変わった構成で、4つの短い楽章からなり、第一楽章と終楽章が同一、ただし終楽章はヘ短調で開始し、カデンツァが入るので第一楽章の続きかもしれない。
c p e bach
間にポコ・アダージョとテンポ・ディ・メヌエットが入り続けて演奏される、1つの楽章とも取れそうだ、曲はエマヌエルの短調作品らしい魅力を聴かせる。

高域を幾分強調して聴きます、少しだけでチェンバロが心地よく、くっきり浮びます。
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category: C.P.E.バッハ

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