Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

K.ベーム:モーツァルト 交響曲No.38「プラハ」& No.39(LP)  

一度はアナログ盤再生をやめてしまったので、今持っているLP盤は殆ど再集収したものですが;今日は珍しく新盤で買った時から保存していたものです。ベーム指揮、VPOでモーツァルトの交響曲「プラハ」と39番、最後に針を下ろしたのは恐ろしく昔^^;これをML針で聴いてみようと、ふと取りだしました。1979年録音なので、本当にベーム晩年近い頃です。バランス・エンジニアはG.ヘルマンス、あらためて聴くとDGらしい音質ですが、あのフィリップス盤を思わせる、各パートが詳細に聴ける好録音です。
boh moz 38 39a
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
DG:1979年 ウィーン、ムジークフェラインザール


交響曲No.38ニ長調「プラハ」
第一楽章、序奏から筋金の入ったような整いぶり、甘ったるい要素はない、主部はわりと速めで、整然と進め、提示部を反復する、常識的だが熟練の職人が手を抜かず、しっかりしたパーツで組み上げていくような感覚、この武骨さで、展開部はこの上なく引き付けられる。
第二楽章、アンダンテ、あくまでストイックに弱奏も強奏も極端にならず、気取りも飾りっけもない楷書的演奏が飽きさせない。
終楽章、第一主題をポリフォニックに扱うのが聴きどころだが、展開部の184小節、
sc4.jpg
低弦からfで入るところにぐっと力感を入れて、(1st,2nd vn)と(va,vc)が2声で行く対位法の立体感に引き込まれる。

交響曲No.39変ホ長調
第一楽章、序奏はtimpがずっしり堅牢な感覚、主部は普通のテンポで行くが、弦の内声やクラリネットの目立つ木管がくっきり分離して聴こえるのが快調で心地よい、
第二楽章、アンダンテ・コン・モート、この緩抒楽章も1音1音、筋金が入り、スマートじゃないけど味わい深い。
メヌエット、アレグレットの傑作メヌエットは、近年は速めで軽やかな演奏が主流だが、ベームはじっくりスタッカートを強調、
sc03_201609281034225af.jpg
冒頭vnの重音もじわっとじゃなくズバっと鋭い始まり、いわゆるガッチガチの演奏だが、これが嫌味なく、逆に嵌められてしまい、少々驚いたしだい。
終楽章も急がず、骨組みがっちりと聴かせる。時代の流行とは一線を隔した正装スタイルというか、'70年代前半に録音したベートーヴェンよりがっちりしたモーツァルトに聴こえる。
関連記事

category: モーツァルト

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/1279-02c49d3f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック