Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

T.ファイのハイドン「オックスフォード」  

トーマス・ファイ指揮、ハイデルベルク交響楽団の演奏はハイドン初期のCDを持っていましたが、正直なところ最初は馴染めないところがありました。今までに例のない試みは最初、誰にも受け入れにくいのは常ですが。

fey 92

奇才と呼ばれる演奏家には何度聴いても難解な演奏があったりしますが、T.ファイはそのたぐいじゃなく、「既存の演奏の影響を白紙にした、もっといい演奏が有るんじゃないか」という好楽家の希望を実現してくれた指揮者ではないかと思うようになりました。既存の演奏というのは伝統的クラシック、これまでのピリオド演奏含め、全てです。
今回購入した92番と90番のCD、オックスフォードから聴きました。まず響きが透明で美しい、録音もすばらしく、弦の響きが気体状に拡がってくる感じ。
第一楽章、序奏は静かに始め、チェロパートの旋律を浮かばせる、主部は速いテンポですが少しも速すぎるなんて感じない、"とても自然で素晴らしい快活さ"があって、けっして強引ではない。各パートの聴きどころを浮かばせ、的を得た表現ですべて音にしている、輝かしく吹いてこその金管、景気良く叩いてこそのティンパニ、と言わんばかり、充実した展開部以後もリピートしてくれる。
第二楽章はあくまで涼やかで耳にへばるような甘ったるさがない。
メヌエットも力まず、しつこさのない涼やかさで一貫している。(K.ベーム、VPOの場合、堅牢な魅力とも言えますが、もはやしつこくて聴けない気分となりました)
終楽章も第一楽章同様、"とても自然で素晴らしい快活さ"で、ハイテンポ、後半もリピートで存分に聴かせる。
難解なところなど一つもなく、ストレートに楽しめます!少なくとも、ハイドン好きなら持っていなきゃ損、といえる「オックスフォード」かと・・

しかし、マイッタ;恐るべき名演の奇襲攻撃をうけた気分;
やがてファイがハイドン全集を完成して、BOXセットなど出るのを待とうかと思っていたのですが、待てないかも^^
パリ・セットも取り寄せたので、あらためて。
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category: F.J.ハイドン

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