Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話題など

K.ベーム:ハイドン 協奏交響曲&交響曲No.90(LP)  

このLPは持っていなかったので、取り寄せました、とてもお値打ちで盤質も良好。協奏交響曲と交響曲No.90という好きな曲のカップリングも嬉しい、ベームが録音したハイドンでこれが一番良いのでは、と思える1枚です、この録音も細部を聴かせる好録音。micha
boh hay sym c
ライナー・キュヒル:vn
ロベルト・シャイヴァイン:vc
カール・マイヤーホーファー:ob
ディートマール・ツェーマン:fago
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1973年 ウィーン、ムジークフェラインザール


協奏交響曲変ロ長調
4つのソロ楽器を持つ、ソリストはいずれもVPOのメンバーで、オーケストラの編成はあまり大きく感じない、程よいスケール感、
第一楽章、アレグロ、ちょうど良い快速なテンポ、ベームは例によって楷書的感覚で心地よく整った演奏を印象づける、各ソロ楽器もそれに良く調和する、vnとvcは力むことなく、いかにもVPOを代表するしなやかさ、それでいて骨格のしっかりした感覚、ウィンナobの線は細いけどくっきり響いてくる不思議な音色も魅力。4つソロが入れ替わり立ち替わり、重なりや掛け合いを聴かせるハイドンの書法も見事。
第二楽章、アンダンテ、ハイドンらしい温もりの主題、各ソロ楽器の持つ特性を活かしながら、じつに上手く書かれている、時折、vnとobが聴き分けられないほど、質的に溶け合っている、ここは指揮者より、4人のアンサンブルのセンスだろう。
終楽章、アレグロ・コン・スピリット、けっこう快速なテンポをとる、vnのレシタティーボも美しく決める、スピード感の中でソロ楽器はテクニカルで切れ味よく掛け合いを聴かせる。

交響曲No.90ハ長調
こちらもあまり編成の大きな感じじゃなく、程良い。この曲は交響曲としての書法も充実しているが、管楽器ソロの活躍が多いのも特徴、
第一楽章、アダージョ、アレグロ・アッサイ、ベームの演奏は序奏の開始からして、合奏音が常にかちっと結束し、たるんだ感覚はまったくない、主部も遅いテンポは取らず、快活で心地よい力感、第二主題はflとobが美しく奏でる、対位法の展開部も見事、再現部もひじょうに凝っていて聴き応えあり。
第二楽章、アンダンテ、味わいのある良い主題による変奏、短調の劇的な部分も置く、後半ではflソロの装飾的変奏が良い、弦楽の総奏で聴かせた後、vcソロの変奏を聴かせる。
メヌエット、気品と力強さをもつメヌエット主題、ここでも木管やホルン、trpの活躍が目立つ、トリオは趣きを変えずobのソロが美しい。
終楽章、アレグロ・アッサイ、ベームはちょうど良い快速なテンポ、合奏をかちっと結束させ、trpやtimpを伴う力感も効いて心地よい、展開部の目まぐるしい充実感も存分に聴かせる、ハイドンご愛嬌の終結部も痛快に決めて終わる。

boh hay sym c2
初版のジャケット
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category: F.J.ハイドン

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