Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

好録音再聴:フリッチャイの「第九」(LP)  

CDの収録時間は75~80分となっていますが、規格設定に当り、カラヤンの提案でベートーヴェンの「第九」が1枚に収まるのを目安とした、という話はよく知られています。
「第九」はLP盤1枚に入らないことはないけど、満足いく再生音にするのは難しかった、しかし兼価レーベルを中心に1枚ものは結構多かったです、1枚のスペースに長い「第九」をいかに収納してカッティングするか、技術的な出来具合にもマニアックな興味が湧きます。micha
1枚もので特に優れたのが、このフリッチャイ盤あたりかと思います、国内ではヘリオドールやDG SPECIALで再版されましたが、今日はたまたま見つけたドイツ盤です。
f be sym9
イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
モーリン・フォレスター(アルト)
エルンスト・ヘフリガー(テノール)、
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
聖ヘトヴィッヒ大聖堂聖歌隊
フェレンツ・フリッチャイ(指揮)
ベルリン・フィルハーモニーO
1957~1958年録音 DG


幸い、支障となるノイズ箇所が無く、ボリュームを上げて聴けますが、久しぶりにかけてみると、思ったほど上げずとも、少しでよいくらい、B面なんか結構スペースが余っている状態ですが、意外なほど充実サウンドです。1957年から翌年にかけての古い録音であるのも驚き。
f be sym9 b
フリッチャイ指揮のBPOにはフルトヴェングラー時代の空気が残っているようだが、音楽的に美しく治め、第一楽章は雄大ながら強引な表現には至らない、スケルツォも緊迫感十分に聴かせ、timpが鋭く飛び出す。緩抒楽章の傑作、第三楽章はBPOの美音を聴かせる、余韻を胸に留め、途中で盤を裏返すが、120小節から現れる金管のファンファーレ的なところ、
sc03_201610171433165ff.jpg
122小節からのtrpのffをフリッチャイは一際強く輝かせる、これが見事な再生音で感極まる。終楽章の冒頭から前奏部分、ここも懐深く屈指の名演、そしてバリトンの第一声、潤いのある美声はD.F.ディースカウとすぐわかる、ディースカウの「第九」の録音はこれだけだそうで、貴重です。ソプラノのゼーフリートの透き通った声も良い。フリッチャイは声楽に入ってからはあまり粘らず、推進力を緩めず、痛快に終結する。

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