Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

好録音再聴:タルティーニ「悪魔のトリル」 2枚  

誰しも日頃の願望は夢に現れるようです。
バロック期のヴァイオリンのヴィルトーゾ、ジョゼッペ・タルティーニの夢に現れた悪魔が、
devil 2
人間技を超えた技巧とインスピレーションでヴァイオリンを弾いた、目覚めたタルティーニは楽譜に書き止めようとしたが、夢で聴いたはずの曲には遠く及ばなかった・・こんな逸話が残る、それでもこの曲は怪しの世界から持ち帰ったようにゾクっとくる、タルティーニが書いたのはvnパートだけなのか(低音パートは別人による?)、このへんはよくわからないが、3つの楽章のソナタで、終楽章に出てくるこの難技巧(らしい)トリルが副題の由来。micha
sc02_201610251019574f6.jpg

G.タルティーニ ヴァイオリン・ソナタ ト短調「悪魔のトリル」
1枚目は通奏低音の付いた演奏、これは確か動画サイトで知って取り寄せたもの、古楽グループのパラディアンズの録音、
t d tr01
The Palladians
Rodolfo Richter, violin (Andrea Guarneri - Cremona 1674)
Susanne Heinrich, viola da gamba
Silas Standage , harpsichord
William Carter, archlute
LINN 2006年

vnソロのR.リヒターはグァルネリのオリジナル楽器を使っているそうだ、変幻自在な強弱、じわっと粘るポルタメント、半音パッセージの装飾、魔性の表情を存分に聴かせる。通奏低音も大いに加担している、チェロではなくガンバなのも雰囲気が合う。
第一楽章はシチリアーノのリズム、終り付近でW.カーターはアーチluteでこの悪魔的な和声を掻き鳴らし、強烈な印象、
sc01_201610251042057f1.jpg
第二楽章、vnソロは悪魔的すばしこさ、バスラインをガンバ、チェンバロ、アーチluteの3人が重ねて強調する、
第三楽章、導入のアンダンテはvnとアーチluteのみで弾くのが効果的、vnソロのテクニックは最後まで圧巻。
動画→The Palladiansの演奏

もう1枚はアンドルー・マンゼが無伴奏で演奏したもの、
t d tr02
Andrew Manze, violin
harmonia mundi usa 1997年

第一楽章は密やかに弱奏で入り、怪しの世界から聴こえ始めるようだ、暗がりの奥で一匹の悪魔が弾くヴァイオリンがイメージできる。こちらは一人の演奏だけに表現は縦横無尽、なるほど、悪魔ならここまでやりそうだ、終楽章は特に凄い、
動画→Andrew Manzeの演奏
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