Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

好録音再聴:K.ベーム-ベートーヴェン「田園」(リマスターCD)  

アナログ録音のCD化にあたり、何々の新技術でリマスターした、と謳われたものが多いですが、特に変り映えしないのが殆ど、しかし1993年発売のDGのNEW BEST 100で出たシリーズでは、リマスター云々は何も書かれていないが、音源のマルチ・トラックからバランスを取り直したような、好ましい仕上がりになっています。先日のベーム指揮:J.シュトラウスもそうでした。今日はベーム指揮、VPOのベートーヴェン「田園」のCDを聴きます。ホールの残響を多くし、自然で奥行きのある音場、低域のしっかり出るピラミッドバランス、音質も潤いがあり心地よい、O.スウィトナーの録音で馴染んだDENON-PCMの好録音に近い感じ?cd
交響曲第6番ヘ長調「田園」
boh be sym 6b
カール・ベーム:指揮
ウィーン・フィルハーモニーO
1971年録音 DG


第一楽章、ここは普通くらいのテンポ、VPOのしなやかな弦は絶品、ウィンナobがピンポイントで聴こえ、管もよいバランスで明快。ppをぐっと押えcresc.をかけるが強奏もvnが爽快、vcはたっぷりと潤いを聴かせる。
第二楽章、程よくゆっくりめ、ベームは過度にやんわりとはしない、始まりからこの2nd vn、va、vcが弾く小川の描写は端正で味わい深く、何かほっとさせる。
sc01c.jpg
木管も美しく、弦のじわっと歌いだすところがいい。ベームは消えかけのような淡い表現はしないので弱音にも筋が入っている。
第三楽章、ここも落ち着いたテンポ、ホルンの高鳴りとオーボエ、クラリネット、再びホルンと歌い継ぎ、各楽器が透明感を帯びて美しい。コントラバスの導入のあとの饗宴、重厚なサウンドで聴かせるが爽快でもある。
第四楽章、嵐の場面も決して乱奏的にならず、整った管弦楽を崩さない。十分迫力も聴かせながら、ブラスは透明、timpが要となって引き締め、常にバランスのよい響き。
終楽章、アレグレットで緩抒楽章的だが、オケの美質の聴かせどころでもある、管の導入のあと弱奏で入る弦のテーマは極めつけの美しさで始める、強奏に入ってもVPOのキメ細かい輝きを聴かせる、最後に弦がppでテーマを奏でるところはぐっと弱奏で祈るような雰囲気、ゆったりと聴かせているようで、じつは引き締めている。

LPのほうも少し聴いてみた、DGらしい中域に厚みを寄せた残響控え目のサウンドだが、これはこれでわるくない、弦の生っぽさなど、さすがLP盤。
boh be sym 6lp

今日もご覧いただきありがとうございました。
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category: ベートーヴェン

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