Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

スウィトナー:モーツァルト 交響曲「パリ」「リンツ」(LP)≪追記あり≫  

朝夕小寒くなり、音盤を聴く脇に無音の電熱ヒーターを置いた。
昨日取り出しておいたこの2枚組LP、随分昔、レコード店で取り寄せてもらった、スウィトナー&SKDのモーツァルト交響曲集。当時兼価盤でお馴染みのセラフィム(東芝EMI)から出ていたのを何かで知って・・しかしジャケットはあの黄土色じゃなく特別仕様だった。
「パリ」「ハフナー」「リンツ」「プラハ」を片面ずつに収めた2枚組でEMIから出ていたが、原盤は東独シャルプラッテンで、録音の特性からもわかる、東ドイツ時代の1968年録音、先日書いたエテルナ盤の39、40番はその続編だろう。micha
sui moz 31asui moz 31b
オトマール・スウィトナー:指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

この2枚組、気に入ってはいたが、その後スウィトナーの新録音ばかりに目が入って、稀にしか聴かなかったが、あらためて聴いて"灯台もと暗し"希少な名盤だと気付いたしだい。スウィトナーが中堅バリバリで、N響に招かれる前の録音だが、ベームやセルも真っ青といえる厳格さ(もちろんスタイルは異なる)、それにSKDの0.01秒の誤差もないような合奏力に目を見張る、「ハフナー」など回転数を間違えたかと思うほどハイテンポだが完璧に決めている。
追記、参考動画:Mozart, Symphony No 35 Haffner, Suitner

31番ニ長調K.297「パリ」
この曲は「ハフナー」と同じく当時最大の2管編成でマンハイムのオーケストラの影響を受け、パリのコンセール・スピリチュエルの演奏のために書かれた、極めて華やかな内容。特にスウィトナーの「パリ」は比類のないものとして挙げたい、この曲のもつ華やかさと切れ味をこれほど具現化した演奏は、その後のピリオド演奏にも聴かれない、弦楽の人数は減らしているそうで、弦の内声、各管、全てが明確に聴ける、こうしたバランスはスウィトナーらしい。
快速なテンポで一例として第一楽章、61小節~の主題など
sc 31
赤で補記した音もスタッカート感覚、まさに背筋が伸びる。
終楽章もフガートを用いた充実した楽章。
追記、参考動画:Mozart,Symphony No 31 Paris, Suitner

36番ハ長調K.425「リンツ」
リンツは'79年のDENON-PCM盤で、唯一、N響とのセッション録音があるが、録音会場は荒川区民会館となっている、N響は申し分なく上手いし、録音もPCMらしいクウィリティだ、しかし会場の音響のせいか、いささか地味に聴こえるのが惜しい、愛着を覚えるのは、当セラフィム盤のほうだ、やや古い録音ながら、スウィトナーの美質はよく捉えていて、ウォームで色彩感のある響き、演奏もスウィトナー中堅期の覇気がこもっているようだ。
追記、参考動画:Mozart, Symphony No. 36 Linz, Suitner
今日は演奏の細かいことは省略、「低域のしっかりした清涼サウンドと心地よい気合い」で括れるかと思う。

その後、セラフィムのリニューアル盤で、「ハフナー」「リンツ」「プラハ」3曲を1枚にカッティングし直して出ている、幾分細身のサウンドになるが、魅力半減というほどではない、
sui moz 36asui moz 36b
ただ「パリ」が割愛なのが惜しい。

今日もご覧いただきありがとうございました。
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