Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

再聴、カラヤン:モーツァルト「ハフナー,リンツ,プラハ」  

カラヤンはモーツァルト・シンフォニーの録音が意外と少ないほうで、今日取り上げる、EMI盤は「ハフナー,リンツ,プラハ,39番,40番,ジュピター」を2枚組にした兼価盤で出ていたもの、1970年録音、DGサウンドと一味違うEMIサウンドも興味があった。
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ヘルベルト・フォン・カラヤン:指揮
ベルリン・フィルハーモニーO
1970年録音 EMI (輸入盤)

ka moz symka moz sym02EMI表紙、別ヴァージョン

今日は抜粋で3曲、全般にあのベートーヴェン・シンフォニーと同様で「速い、重厚、レガート」な演奏だ、各パートを詳細に聴かせるというより、全体が大きなスケールでぐいぐい推進していく、たしかにそういう意味での聴き応えはあるが・・BPOの音作りは流石に上手い。

35番ニ長調「ハフナー」、第一楽章はやや速めか普通のテンポだが、異例なほどレガートに徹し、切れの良い緻密な味わいは犠牲になる、第二楽章はさらりと進める、メヌエットでまたレガートで重厚な感覚になる。終楽章プレストはかなり快速で、緻密とは行かないが、わりと決めている。

36番ハ長調「リンツ」、序奏は重厚で壮大、主部テンポは普通と言える、総奏になるとかなり壮大な量感で押してくる。第二楽章、BPOの弦サウンドを基調に清々しくまとめる。メヌエットは珍しいほどゆっくりしなやか、かつ大柄、このメヌエットの典雅な特徴を際立たせている。終楽章、速めに、力感をもってぐいぐい推進していく。

38番ニ長調「プラハ」、序奏はやはり重厚だ、主部は一変してかなり快速、ダイナミズムでは厚く量感を出す、提示部の79小節あたりから、8分音符1個分、ファゴットが遅れてズレてくるが奏者の責任ではない、
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(管の長いファゴットはタンギングから立ち上がりに遅延があるので、このテンポでこの8分音符の連打には無理がある。)展開部は壮大に描く、第二楽章はBPOの美音でしなやかに演奏、終楽章も快速、DGの録音より爽快な響きで、木管が鮮やかなのは良い、編成の大きい重厚なサウンドは同じだ。

PS.気付かずにいたが、カラヤンはさほど時を置かず、同じくBPOと1975~77年に同じ曲目をD.グラモフォンに再録音している、
00028945304625.jpg
こちらでは少しスピードを緩め、「プラハ」での事故は起きていない^^
参考動画→Mozart - Symphony No. 38, K.504 - Karajan, BPO
安全に治まったDG盤も良いが、スリリングなEMI盤こそ、レアかもしれない;因みにこの時期、カラヤンがEMIに録音したハイドンの「時計」も第一楽章は非常に急速だった。

今日もご覧いただきありがとうございました。
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category: モーツァルト

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