Micha クラシック&リュートの楽しみ

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VLTで「原始惑星系円盤」を直接撮影  

凄い!このところ目白押しに*原始惑星系円盤の発見ニュースが入ってきます、今度はアルマの電波望遠鏡じゃなく、ヨーロッパ南天天文台(ESO)のVLTが3つも捉えました。micha
【情報: AstroArtsヨーロッパ南天天文台
大型望遠鏡:VLTに取り付けられた**観測装置「SPHERE」で捉えたそうだ。電波観測の場合、可視画像に変換して見ることになるが、光学観測なので、直接見たということに。
原始惑星系円盤とそこで成長する惑星や伴星(恒星)との相互作用によって、円盤には巨大な環や腕状構造、暗い隙間などができ、円盤の様子は多様である、というのがわかってきた。
(*原始惑星系円盤:星雲の中で塵とガスが重力で集まり、太陽系のような中心星と惑星系が形成されつつある、回転する円盤) 
(**観測装置「SPHERE」:中心にある明るい星の光を避け、周囲直近の暗い対象物を観測できる装置で「分光偏光高コントラスト」の方式)


まず1つめはオランダ・ライデン天文台の研究チームが撮影した、さそり座の方向、約600光年にあるRX J1615
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RX J1615 (画像:ESO)
土星の環のようなきれいな同心円の環が見える、全体が形作られてから180万年ほどしか経っていない、極めて若い惑星系円盤らしい。斜め方向から見る角度だが、画面右下が手前になると思われる、このように明るい側と影の側が見える立体感も光学画像的だ。

2つめもライデン天文台のチームによる撮影で、カメレオン座、約500光年のHD 97048
eso1640c.jpg003s2b.jpg
HD 97048 (画像:ESO) 
これも同心円の環をもつ円盤である、円盤の中心から左右方向に筋状のものが見えるようだ、原始星からのジェットに思わるが、解説では触れられていない。これも斜め角度からの眺めだが、画面左側が手前に思われる。

3つめが真上から見た様子で壮観、オランダ・アントンパンネクック天文研究所チームが撮影した、おおかみ座、約450光年のHD 135344B
eso1640d.jpg
HD 135344B (画像:ESO) 
2本の渦状のアームがあり、この構造を作ったのは巨大な原始惑星らしいとのこと、円盤内の物質の影とみられる4つの暗い縞も発見、
003_20161112003159378.jpgこの部分だろうか?
その1つは数ヵ月という人間時間で変化を見せているとのこと、惑星の公転時間を思えば、それくらいかもしれない。惑星系全体の質量とか、成長過程のどの段階にあるかでもいろんな姿に変わるようだ。

因みに、すばる望遠鏡も系外惑星など眩い恒星直近の暗い対象物を観測できる「HiCIAO」という装置を備えていて、コロナグラフと補償光学の技術を合わせたもの、こうした技術は世界の天文台でしのぎを削っているようだ。

今日もご覧いただきありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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