Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

好録音再聴:J.ハイドン トランペット協奏曲(3枚)  

今日はあいにく曇り空ですが;秋空に相応しいトランペットの響き、ヨーゼフ・ハイドンのトランペット協奏曲(変ホ長調Hob.VIIe:1)を3枚選びます、

1枚目はお馴染み、M.アンドレから、アンドレは生涯に渡っていくつもハイドンを録音しているが、これは第1期の完成盤とも言えるかもしれない、1966年にH.シュタットルマイア指揮、ミュンヘン室内Oと組んだ演奏で、アルヒーフに録音したもの、
arc remo hay tp con
モーリス・アンドレ:trp
ハンス・シュタットルマイア:指揮
ミュンヘン室内O
1966年 アルヒーフ

アンドレはエラートやEMIに多く録音しているが、アルヒーフの飾りっけない生っぽい録音がまた希少で興味深い、CD化されているがやはりLPが良い、(この中古盤を見つけたときは過呼吸ぎみだった^^)針を下ろすと、弦楽の潤沢な響きが良い、アンドレのtrpも厚みと潤いが聴ける、演奏の見事さは言うまでもない、シュタットルマイアのオケもごく自然に寄り添う。
trpソロに耳を奪われがちだが、これはハイドンが書いた最後の管弦楽曲でもある、
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trpが休止する間のオケの助奏、特にflや1st vnなどが入るところ、充実した味わいがある。

2枚目はバロックtrp奏者でも活躍するN.エクルンドと、R.グッドマン指揮:スウェーデン室内Oが組んだ演奏、
ekl hay tp con
ニクラス・エクルンド:trp
ロイ・グッドマン:指揮
スウェーデン室内O
1999年 NAXOS

顔ぶれからピリオド・スタイルが予期できる、全般にやや速めのテンポで、音符の表情を細かく捉えたグッドマンらしい前奏が始まる、エクルンドのtrpは滑らかさと輝き、切れ味の対比をつけ、表情が細やか、ソロtrpが最高音に上った音を輝かしく吹くのもよいが、
sc004.jpg
エクルンドはフワっと柔らかく、室内楽的におさめる、ここはバロックtrp奏者らしい?センスを一瞬感じる。
第二楽章、あまり引っ張らず、リズミカルな感覚も置く、trpは弱音で滑らかに吹き始めるのが難しいと聞くが、ほかの二人も含め、エクルンドも見事なもの。
終楽章は快活で申し分ない、良い意味で(ラッパ)らしい味わい。

3枚目はルベン・シメオ、スペイン生れの天才でM.アンドレ最後の弟子、この2枚目のアルバム録音をしたときは16歳だったが、ただ上手いだけの少年ではない。
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ルベン・シメオ:trp
ケン・シエ:指揮
オーケストラ・アンサンブル金沢
2008年 エイベックス・マーケティング

M.アンドレが登場した時は、これほどの天才は今後現れないだろうと言われたが、予想に反して次々と凄い若手が出てきた、R.シメオは極めつけの一人。
カナダ出身の指揮者、K.シエ指揮、O.アンサンブル金沢との共演、アルバムはバロックと古典派の主要曲が収まっているが、ケン・シエの指揮もピリオド指向で、時代に応じて演奏スタイルを変える、ハイドンは古典派モード、シメオのtrpも師から受けつだ美質も聴かせながら、非の打ちどころのない新時代の演奏、第一楽章のカデンツァがちょっとアクロバット的だが完璧だし、若いのだからいいだろう。
第二楽章はゆっくりテンポで、師と同様、木管楽器的なtrpの伸びやかな美音を聴かせる、
終楽章もあまり急速にせず、trpは滑らかな強弱表現を聴かせる、K.シエ指揮、O.アンサンブル金沢も美しい演奏で多いに聴きどころ。

今日もご覧いただきありがとうございました。
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category: F.J.ハイドン

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