Micha クラシックとリュートの楽しみ

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銀河ウォッチング5  

今日も興味深い姿をした銀河を観てみます、いずれもハッブル宇宙望遠鏡(HST)撮影。

まず、NGC3314AとNGC1344B、一見、合体中の銀河みたいだが、両者とも形は崩れていない、距離の異なる銀河が同じ方向に重なって見えている。
ngc3314.jpgarp272 b
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昔は1つの銀河と見られ、NGC3314の番号がついていたが、2つとわかり、A,Bに分けられたようで、Aが手前にある。
これらの間の距離は天の川銀河とアンドロメダ銀河間の10倍はあると見られるが、彼らの距離は南半球のヒドラ座、約1億4千万光年にあり、地球からみれば近い者同士になる。手前の銀河にある暗い物質分布が後方の銀河の灯りでシルエットで見える貴重な機会を与えている、また手前の銀河の塵が後方銀河の中心部を夕陽のように赤く見せている。

AM1316-241(ESO 508-45)
AM1316-241.jpg
接近した銀河で重力的に相互作用している、うみへび座4億光年のAM1316-241、これも奥にある楕円銀河の灯りで手前の渦巻き銀河の一部がシルエットになっている。

しし座、約3億光年にあるArp 87
arp87.jpg
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これはまぎれもない衝突銀河でArp 87、右の銀河NGC3808のアームが引き寄せられ、左の銀河NGC3808Aの周りを覆っていて、繭から糸を手繰るように見える。

最後はヘルクレス座の方角に約4億5000万光年にある衝突銀河Arp272、宇宙最大の構造、グレートウォール(超銀河団)に所属するそうだ、
arp272 c
"Arp"は衝突銀河など"特異銀河"に付けられる組記号で、このArp272にはそれぞれNGC6050とIC1179の分類番号もある、左の銀河はほぼきれいな渦巻き構造を保っているが、右の銀河は渦巻きアームというより、星形成が盛んな箇所がスクリュー羽根のように見える?中心のバルジは棒渦巻き型のそれに見える。また画像の上部に伴銀河?のような渦巻き構造も見える。どういう過程でこの姿になったのか?難しそうだ;

衝突銀河の今の様子を説明するには、それぞれの銀河の質量(重力)、回転速度、立体的にどういう角度で、どんな相対速度で接近したかを逆に探っていくのが銀河考古学だが、これらのシミュレーション動画を見てみたいところ。

今日もご覧いただきありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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コメント

こんばんは。

michaelさん、こんばんは。
今日も素敵な写真とお話をありがとうございます。気が遠くなるほど遥か彼方の星達が作り出す光の世界、綺麗です。
それにしても銀河ってどうしてみんな渦巻いているんですかね。それに1億4千万年光年先って言うことは私たちが見ているものは今なのか昔なのか。いろいろ不思議ですねえ。

ばけぺん #ibS8y52A | URL
2016/11/26 21:26 | edit

ばけぺんさん こんばんは
ご覧いただき、ありがとうございます。

宇宙は遠いところほど、過去の様子を見ることになりますが、望遠鏡の発達で、光が何億年もかかるところをすぐ近くに見るようで不思議な感覚です。
大まかに言って天体が作る構造は回転する円盤だと思いますが、銀河は7割がたが渦巻き型で、楕円型、レンズ型、不規則型、特異型、様々で、それぞれに複雑な天体力学があって、解明されていないものもありますね。

michael #xNtCea2Y | URL
2016/11/26 22:12 | edit

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