Micha クラシックとリュートの楽しみ

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屈折と反射  

ガリレオが天体観測をした望遠鏡は筒先が凸レンズ、接眼部が凹レンズというタイプで視野が非常に狭かった、その後両方とも凸レンズにしたケプラー式が考案され、視野が広がるかわりに像が倒立になったが、天体を見るには差支えなかった。micha
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屈折望遠鏡、ケプラー式 (Wikipedia資料)
ただガラスを光が透過してくるため、プリズムと同様、色による屈折率の違いで像がぼやけてしまう(色収差)、これを軽減するには焦点距離を長くする必要があった、レンズ上の解決策として、屈折率の違うガラスを凸レンズに貼り合わせ、焦点位置で色収差をある程度補正できる、色消しレンズ「アクロマート」という方式が取り入れられた、
001c.jpg
しかし、補正に伴い天体の色彩が自然に見られない難点がある。いずれにせよ屈折式で大型望遠鏡を作るには、巨大な対物レンズを作ったり鏡筒が長くなるなど困難が多い。

そこで反射式望遠鏡の登場、像を拡大する原理は屈折式とまったく同じだが、ガラスレンズを透さず、鏡で反射させるので色収差は発生しない、プリズムの実験で光の性質を知っていた、あのI.ニュートンさんが発明したが、さすが常人とは発想が違う、反射式は鏡筒を短く、大口径にしやすい、現在の天文台の大型望遠鏡はほとんどが反射式。因みにパラボラ型の電波望遠鏡も反射式と言えるが、鏡のように磨く必要はない。
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反射望遠鏡、ニュートン式
反射式には観測対象に向いて見られるカセグレン式もあるが、やはりニュートン式がいい、筒の横から覗くって、やりにくいんじゃ?、と思われがちだが、馴れるとこれが一番、空の高い方向でも天頂プリズムが要らない、三脚をさほど高くしなくてよい、また反射式共通の利点で、低コストで大口径にでき、色彩が自然に見られる、集光力があって暗い天体も見易い。

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手前:ガリレオの屈折式、奥:ニュートンの反射式

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およその見え方のイメージ:左が屈折式(アクロマート)、右が反射式

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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コメント

こんばんは!

とても興味深い話です。今迄、そこまで意識したこともありませんでした。星の見え方も全然違いますね。さすがニュートンさんと、それをご紹介いただいたmichaelさん、ありがとうございます。

MT #SIR.BgG2 | URL
2016/11/30 19:59 | edit

MTさん こんばんは
コメントありがとうございます。

ブログは楽しみに拝見しています、写真についてはまったく心得がないので参考にさせていただいています。自分としては簡単な天体撮影にも挑戦しようと準備中ですが、わからないことだらけです;

michael #xNtCea2Y | URL
2016/11/30 21:39 | edit

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