Micha クラシックとリュートの楽しみ

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好録音再聴:ハイドン 交響曲No.53「帝国」  

音盤はご無沙汰でした;
気まぐれにふと聴きたくなったのがハイドンの交響曲53番「帝国」、中期交響曲では好きな代表で後期の作品に引けを取らない聴き応え。今回はC.ホグウッドとD.R.デイヴィス盤を聴く。

交響曲第53番ニ長調「帝国」Hob.1-53
hog hay sym53
クルストファー・ホグウッド指揮
エンシェント室内O

極端に感じる表現は一切なく、あくまで自然体、デリケートな希望に応える数少ない演奏だ、ホグウッド指揮AAMの小編成バランスで聴くとtimpが良く轟き、flトラヴェルソの響きが美しく弦と重なるのが印象的。
第一楽章は荘重な序奏で始まる、主部は主和音を上下する素朴な動機だが、
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これがぐっと素晴らしく発展する、ホグウッドは快速、キビキビと快活さもありながら、弦は鋭くエッジを立てず、しなやかな味わいが良い、入念に書かれた展開部も聴きどころ。
第二楽章は歌謡風のテーマによる変奏曲、長調のテーマあと、短調の変奏になるが、この二つを基に交互に変奏するようだ、小作りな楽章だが、センスが冴える。
メヌエットはくっきり明朗、凝った書法は見られないが、
sc02_2016120609542656c.jpg
こういうテーマは飽きることがない、ホグウッドは望みどおりの快演、
終楽章は複数のバージョンがあるが、A版のカプリチォが良い、ホグウッドは非常に快速、音階を駆け上がるパッセージも緻密なアンサンブルで決め、弦とflトラヴェルソの一体感が痛快。
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参考動画・ホグウッド盤:
J. Haydn Symphony No.53 in D major "L'imperiale"
*この動画では終楽章にまずA版が入り、続けてB、C、D版も入っている、Bも素晴らしいが他の作品の転用かもしれない、Cは偽作と思われ、終楽章らしくない。

「帝国」の良い演奏はなぜか、全集ものにある、もう一つ気に入っているのが、D.R.デイヴィス盤で、全集の中で屈指の良い出来、
dav hay sym53
デニス・ラッセル・デイヴィス指揮
シュトゥットガルト室内O

序奏部から粘らず、すっきりと聴かせる、ホグウッド盤ほどの緻密さはないが、全楽章自然体でライヴながら良く整っている、終楽章はA版を演奏している。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: F.J.ハイドン

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