Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

古典派 ≪短調交響曲≫  

音楽の疾風怒涛期であった1770年代は、ハイドン、ヴァンハル、ディッタースドルフなど著名な作曲家達が、いつもの優美で落ち着いた音楽とは違う短調交響曲を挙って書くという潮流があったらしい、モーツァルトは25番を書いている。moz sym 25
音楽は共通の趣味で常識的に書かれていた時代、短調交響曲では平穏ではなく、踏み込んだ内容のせいか、各々の個性、私的な一面らしき趣きが感じられるようで興味深い。
最も多いのはハイドンだろう、39番、44番、45番、49番、52番が傑作で挙げられるが、ハイドンは緩抒楽章でも一際深みを聴かせる。
参考動画はクリストファー・ホグウッド、エンシェント室内Oの44番ホ短調「哀悼」、
hog hay sym44
Haydn Symphony No.44 in E minor "Trauer" (C.Hogwood)

モーツァルトは前述のとおり、25番ト短調 K.173dB、オーケストラによる演奏はよく聴かれるので、今日は興味深いところで、ギター独奏に編曲された動画を挙げる、(第一楽章のみ)
gut moz sym25
Symphony No.25, 1st mvt, W. A. Mozart

ヨハン・バプティスト・ヴァンハルも結構短調を書いている、ヴァンハルの場合、急楽章もメロディアスな曲が多く、特徴的な魅力、良いのはホ短調のBryan e1とe2、ハ短調のBryan c2あたりか、
zc1099680.jpgvanhal 2
Johann Baptist Vanhal (1739-1813) TOWER
参考動画:コンチェルト・ケルンの演奏
Vanhal Symphony in E minor Bryan e1

以上、ハイドンはじめ共通点は第一楽章(急楽章)に序奏部を置かず、劇的に始めるところだ。(*ハイドンの49番は緩抒楽章を最初に置く)ユニゾンで力強く開始する曲も多い、のちのベートーヴェンも短調交響曲に序奏は置いていない。
知り得る範囲で、短調交響曲に始めて序奏部をつけたのはヨーゼフ・マルティン・クラウス、交響曲嬰ハ短調 VB140ではないだろうか、ただしこれが書かれたのは1782年で、前述の"潮流"からは後になり、疾風怒涛期の影響もあるだろうが、独創性も持った作品と思える。対位法で書かれた序奏は幻想的で、主部の動機が鋭いトレモロで開始、コントラストが印象強い、
kraus_2016121110563792f.jpg
Joseph Martin Kraus (1756-1792)
参考動画:コンチェルト・ケルンの演奏
J. M. Kraus - VB 140 - Symphony in C sharp minor
これまでに出たCDではこの2枚が優れている。
2015082820382412d_20161211103241f78.jpg
左、ニコラス・マギーガン指揮、カペラ・サヴァリア TOWER
右、ペッター・スンドクヴィスト指揮、スウェーデン室内O
TOWER

ご覧いただき、ありがとうございました。
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