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「超高輝度超新星」の正体? ≪追記あり≫  

真っ黒なブラックホールに星やガスが引き寄せられ、高速で周回するとその摩擦でγ線、X線を含む強力な光を放つことは知られている。この極めて明るい光は非常に遠方でも観測できるので、初期宇宙を知る手掛かりの1つでもある。micha

2015年に観測された、ASASSN-15lhという、観測史上最も明るい超新星(超高輝度超新星)と思われた現象はその明るさが太陽の5700億倍通常の超新星の500倍天の川銀河20個分に相当する、途方もない光を1か月以上放ったことで、研究者達を当惑させた。
当初はこの現象の膨大なエネルギー源はマグネター(超強磁場中性子星)であるという説があったが、十分な説明がつかないようだ。
イスラエル・ワイツマン科学研究所のチームは10か月に渡る観測の結果、ASASSN-15lhは超新星ではなく、恒星が超巨大ブラックホールに激しく破壊された際の光ではないかと見ている。
eso1644a.jpg
巨大BHの潮汐力で引き延ばされた恒星
想像図(ESO):ASASSN-15lh インディアン座 約40億光年
観測の推移として、温度の上昇や紫外線の再照射などが、超新星の特徴ではなく、低質量の恒星が超巨大ブラックホールに捉えられ、強い潮汐力で引き伸ばされ、超高速でBHの周りを回転、崩れた恒星の物質同士の強烈な摩擦で、膨大な光を放ったのではないかという見解だ。
SN.jpg
動画→Superluminous ASASSN-15lh (4K)
この現象が起きるには巨大BHも超高速で自転している必要があるらしい。
また、一般的に超高輝度超新星が所属するのは青く星形成が盛んな矮小銀河であり、今回観測されたような黄色く不活発な大質量銀河ではないことも根拠としている。
Hostgalaxy_ASASSN15lh.jpg
ASASSN-15lhが出現する前の所属銀河 (左) と出現後の同銀河 (右)
右の写真では、ASASSN-15lhの青い光が所属銀河の黄色い光を完全に覆っている。

(Credit: The Dark Energy Survey / Benjamin Shappee of the Carnegie Institution for Science / ASAS-SN
team)

今回は何やら桁違いのイベントのようだが、宇宙で最も高エネルギーの現象には何かに付け、巨大BHが関係するようだ。

追記:上記、最初の想像図のBHは扁平に描かれているが、土星や木星などと同様、自転速度の速い天体は遠心力で扁平になるというイメージに思われる、BHで実際どうなのか確認されていないが、光の50%の速度で自転している、といった観測結果はあるそうだ。
BHの自転に関するニュースは例としてAstroArtsのページを見てみると面白い、このページの下のほう、〈関連ニュース〉一覧を見ると、今世紀始めには「ブラックホールも回転しているらしい」というタイトルがある。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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