Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ホグウッドのハイドン94番  

かつて、指揮者の故・岩城宏之さんがTVで語っていたことを憶えています。まず「ハイドンの演奏は指揮者にもオケにも一番難しい」とのこと、また打楽器奏者としてオケに所属していたとき、ハイドンの「驚愕」の第二楽章は皆知っているので驚かない、そこで予備のティンパニを用意し、破れる寸前まで皮にカッターで切れ込みを入れ、本番では皮が破れ、これでびっくりさせる予定だったが、破れることなく、ドンとまともに鳴ってしまったとのこと・・いろいろ考えると面白いですね、私はここ専用のティンパニのピッチを完全に狂わせておいたらどうかとか・・?;いずれにせよ生演一回きりのパフォーマンスですね。
今回聴いた、C.ホグウッド、エンシェント室内Oは、"びっくり"を派手にやらず、通常演奏のffくらいに抑えています、私も録音はこれでいいと共感します。

hog 94

このホグウッドの94番はLP盤では100番と104番しか入らず、中古CDを取り寄せた次第。
第一楽章序奏は平坦でなく、よいアクセントをいれます。主部はやや快速なほうですが、いきいきしながら、あまりエッジは立てません。がっちりした構成の主部はややもすると武骨になりがちですが、適度なしなやかさで上品、それでいて展開部の緊張感もビシっときめます。
第二楽章は"面白い楽章"よりも美しい楽章として聴かせることに集中していますね、重苦しい響きの演奏も多かった中、はじめて美しく聴けました。
メヌエットもリズムを重くひきずる演奏は苦手でしたが、ホグウッド盤はいけます。
終楽章は速すぎない範囲で快速、ビシっと整い、推進力が魅力です。
英国勢の演奏の特徴でしょうか?押すところは押して聴かせますが、仕上げが端正、耳にもたれる響きがありません。

オワゾリール、1984年の録音。ホールトーンもよく入って、聴こえてほしい各パートもよく聴こえる秀録です。その後ハイドンの古楽オケによる秀演は続々でてきますが、あらためて聴くと新盤に押されることのない立派なものだと思います。はじめ聴いたときは整った演奏だが味わいに乏しいと思い込み、お蔵入りさせていましたが、先日、LPをかけてみて、まず弦の音がいい、単に爽やかだけでなく、古楽器ならではの味をよく捕えた芳醇なサウンドに録れている印象です、中低音にも押し出す量感があり、ブリュッヘン盤の後期の録音よりずっといい。
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category: F.J.ハイドン

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