Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

見逃さない科学者  

今日はお馴染みの話のおさらいになります、

現代は大望遠鏡の画像と先人による様々な知識のお陰で、宇宙を立体的に考えることができる、肉眼で見るしかなかった昔、遠い星は天球面に貼り付いたもの、惑星は地球の周りの決まったガードレールみたいなところを廻っている、と感じても致し方ない。また惑星の逆行運動も周転円という、遊園地のコーヒカップみたいなややこしい動きを取り入れて説明していた、
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観測されるままの規則性から先を予測できるように作られたのが天動説の計算法だ。おそらく誰もの頭には宇宙はこんな仕組みだと固定化されていただろう。
未知を解き明かす科学者はあらゆる事を見逃さず、常人が疑問視しないことに疑問を抱く、根本から違っているのでは・・と、詳細な観測結果を根拠に閃いたのがコペルニクスだった。
しかし彼の地動説がすぐに受け入れられたわけじゃなく、否定された根拠の一つが、もし地球が公転で大きく動いているなら、夜空の星の見える方角が変わるはず、つまり年周視差が観測されるはずだが、そんな様子はない、というものだった。のちに年周視差は検出されるがコペルニクスの頃にはそれだけの精度の観測ができなかった。

昔は科学者でさえ光の速度は無現だと考える人がいた、光を発すれば、どんな遠方にも瞬時に橋が掛かるみたいに?しかし、理詰めでいくと、光源と照らされる壁があるとして、光源が光を放ってはじめて壁は明るくなる、また光源と壁の間には距離がある、因果関係から、光は壁まで移動した、と言える、"移動"には必ず時間を要する、速度無現はありえない、となる。
仮に有限だとしても光は速すぎて測れないと思われた、ガリレオも有限だと考え、地上でランプを使った測定を試みたが、その方法じゃ測れないほど速いことがわかった。この困難な光速の測定も、"見逃さない"科学者がやりとげた。惑星間の距離を利用して初めて光速を測定したのがデンマークの天文学者のオーレ・クリステンセン・レーマー(1644-1710)だった。
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オーレ・クリステンセン・レーマー
彼は木星の衛星イオが木星に隠れる「食」が起きる周期が本来一定であるべきところ、時間差が生じる現象が、木星と地球の公転による距離の変化で、光の到達時間に差が生じているのが原因と考えた。1676年、観測から算出した光速度は214300 km/sだったそうで(正確には299792 km/s)、誤差はあるが、最初としては良い線行っていて、光速は有限であることが立証された。(詳細はこちら→レーマーが光速度を計算した方法
その後もジェームズ・ブラッドリー(1693-1762英)が恒星の光行差の測定で、またアルマン・フィゾー(1819-1896仏)が地上で機械を用いた測定で、正確な数値が求められた。凄いのが電磁気学で有名なジェームズ・C・マクスウェル(1831-1879英)で、電磁波の進行速度を理論計算から導いた、それが光速と同じだったので、光も電磁波であるとわかった。
J ClerkMaxwell
ジェームズ・クラーク・マクスウェル

PS.量子の不思議な性質で超高速コンピュータが出来ると考えたのは、デイヴィッド・ドイッチュ(1953-英)が最初だったか、"応用する"ことも見逃さない。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 科学・自然・雑学

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