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系外惑星の直接撮影と動画  

系外惑星といえば、惑星の重力で中心の恒星が揺れる様子を捉えるドップラー法や、惑星が恒星を横切る際の減光を捉えるトランジット法で、存在や大きさを間接的に知るという方法がメインだったが、コロナグラフの技術で中心星の光を遮る方法と分光観測により、これまでもいくつかの大型望遠鏡が直接捉えていた。
2月1日、ケプラーの法則どおり、系外惑星が公転する様子を直接捉えた動画が公開された。
カナダ、ヘルツベルク宇宙物理学研究所のクリスチャン・マロワ氏が撮影した7年間の画像を系外惑星の研究団体NEXSSのジェイソン・ワン氏がつなぎ合わせて動画にした。
HR 8799 a
HR 8799と4つの惑星
動画:Direct imaging of four exoplanets orbiting the star HR 8799
ペガスス座129光年にある恒星HR 8799の周りを4つの惑星が回っている様子、いずれも木星より大きな惑星で中心星から離れた軌道にあるのだが、それでも非常に難しい観測だという貴重な動画である。

続いて2月16日の情報だが、国立天文台のすばる望遠鏡が新装置の「カリス」を用いて、同じくHR 8799の惑星を観測した。
charis.jpg
赤いケースが「カリス」、すばる望遠鏡のナスミス焦点に設置した補償光学システムに接続される
米・プリンストン大学、国立天文台の研究チームは昨年7月、すばる望遠鏡に新しい観測装置「カリス」(CHARIS: 高コントラスト近赤外線面分光装置)を搭載し、その試験観測に成功、カリスは明るい恒星の周囲を回る暗い惑星を見分けて分光観測を行うことで、惑星表面の状態・温度・大気の様子などを明らかにすることができるそうだ。
hr8799 b
HR 8799:すばる望遠鏡撮影、中心に近い3つの惑星が映っている
すばる望遠鏡にはすでに大気による像の揺らぎを抑える超高コントラスト補償光学システム「SCEXAO」が搭載されており、この高分解能にカリスの機能が組み合わされ、様々な惑星系の起源や進化の理解につながる観測がされ、系外惑星の研究が飛躍的に進むと期待される。
情報:すばる望遠鏡(国立天文台)

HR 8799b
最も外側を公転している惑星(HR 8799b)の想像図
ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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