Micha クラシックとリュートの楽しみ

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Concerto Köln:J.M.クラウス 交響曲ニ長調 VB143  

ハイドンはN.エステルハージ侯という音楽に造詣の深い主君に仕え、活躍の場が大都市から少し距離を置いていたのが他の作曲家にはない独創性を持つこととなったと言われるが、時折取り上げるヨーゼフ・マルティン・クラウスもやはり芸術の理解者だったスウェーデン国王、グスタフ3世のもとで活躍、ありふれた聴きやすい曲より、自らと主君の満足できる創作に集中して、独創性を持つに至ったのではないだろうか。交響曲や室内楽でも対位法を駆使し、複雑で緻密、精神性の高い作品が多い。

今日は交響曲ニ長調 VB143、これも傑作と思う、両端楽章は気軽に聴き流すタイプではなく、通好みといった作品、コンチェルト・ケルンによる、魅力を研ぎ出したような演奏で聴く。
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コンチェルト・ケルン
1991年


第一楽章 Allegro、第一主題は優美ではないが、対位法向きの素材で始まりから凝った書法だ、ここではさほど急速に聴こえず、第二主題でキレのよい急速感が出るため、二重構造のように聴こえる、提示部だけで展開部を含むような内容、展開部ではさらに書法が緻密で、また劇的な要素も湛え、なかなかの聴き応え。
第二楽章、変奏形式、あまり甘美にならずクラウスらしい良いテーマだ、flがソロを取る場面が多く、コンチェルト風でもある、あのfl五重奏曲ニ長調(VB188)を思わせる、クラウス独特の才気に満ちた変奏、Concerto KölnのM.サンドホッフのflトラヴェルソが味わい深い。
終楽章、ロンド風ソナタでテーマは第一楽章の第一主題に近似した主題、これまた非常に凝った書法で十分に技を織り込む、あまり長引かせず、きっぱりと終る。
(楽譜を引用したいが、残念ながら今のところ見つからない)
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Joseph Martin Kraus(1756-1792)
参照動画:J.M.Kraus-VB 143-Symphony in D major(Concerto Köln)

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: J.M.クラウス

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