Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

T.ファイ:ハイドン 交響曲No.90  

ハイドン初期の交響曲を聴いているところだが、ここでちょっと、後期の作品を聴く。
ファイが快調に録音を続けていた頃の1枚、92番とカップリングされた90番、ハイドンの新しい試みとユーモアによく同調した楽しみを聴かせる。
fey hay 90
トーマス・ファイ指揮
ハイデルベルクSO 2012年 Hänssler Classic

ファイの録音は最初期の94番と104番など録音し直してほしいほど不明確な状態だったが、その後は克明に聴かせる録音方針で固まったようだ。2枚組で出ていた、ファイのパリセットは期待に反し録音が今一つに思えたが、この90&92番の1枚は満遍なく演奏の覇気が伝わる。

交響曲No.90ハ長調
第一楽章、この作品の特徴は、序奏部分、Adagio[5]から主部の第一主題動機が明確に示され、主部の開始ではAllegro assaiとなって活力に転じる、
sc01_201703010957546d2.jpg
この動機は展開部でも対位法で扱われる主要なもの、弦楽はあくまで涼やかで各パートが明確、timpは即興性も加え、荒々しいほど力感の要となる、[32]からfとなるあたり、痛快だ。木管の聴かせどころ第二主題のあと、[66]からファイは速度アップし、一気に提示部を終る、展開部は対位法で迫るが、ファイは各パート対等、明確に聴かせる。
再現部では第二主題が繰り返えされるのをハイドンは二度目は2小節で鋏を入れ、推進力と密度を高める。
sc02_20170301100116180.jpg
最後にファイはこの曲終楽章に似た仕掛けを施す。
第二楽章 Andante、親しみ易い主題の変奏曲だが、短調による部分と交互に繰り返す、なにか隠された物語があるようなデリケートな表現で、師匠のアーノンクール譲りか?
メヌエットは晴々とした主題、ファイはゆったり典雅に、弦、木管、hr、いずれも透明感があり清涼、トリオの主題はメヌエットと近似した性格、obの装飾も聴きどころ。
終楽章 Allegro assai、急速に切れ味よく決める、fでの活力も良い、展開部は巻き込まれるような推進力、終結の仕掛けはお馴染み。

当盤の92番もとても良いがあらためて。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: F.J.ハイドン

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