Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ブラウティハム:J.M.クラウスのピアノ・ソナタ  

ヨゼフ・マルティン・クラウスのピアノ独奏曲を集めた1枚です。クラウスのピアノ作品は全部集めてもCD1枚に収まってしまう、少なさ!3楽章のまとまったソナタが2曲と単一楽章の作品、あとは小品が数曲です。じつはチョット聴きをしただけでしまいこんでいたのですが、じっくり聴いて、素晴らしさに驚いています。

bis cd

クラウスはモーツァルトのようなピアノの達人で自ら弾いて演奏会を次々開いた、なんて話はないようです。よって作品数も少ない、と単純に捕えるべきか?・・もしかして、これ以上の曲は書けないほど充実した曲が出来たので、終わりにして別の仕事に精を出した、とか?・・この可能性も否定できないほど、ソナタ ホ長調(VB196)は充実しきった内容です、演奏時間も3つの楽章で30分弱という大曲です。

第一楽章、自信に満ちた第一主題で始まります、強と弱、動と静、彫りの深い楽想で提示部だけでも味わい深いです。休符(溜め)を置いて短調の展開部に突入、右手の疾走するパッセージの下で、左手が怒涛のように第一主題を展開するのは圧巻です、ここは絶対的に指さばきの鮮やかさがないと魅力半減でしょう。
第二楽章は幻想曲ととらえるべきか、鍵盤のあらゆる表情、語り口を聴かせ、楽想もとてもセンスがいい、途中で終楽章に入ったか?と思うような軽快なアレグロ部分もあって変化多彩。
第三楽章は行進曲風のテーマによる変奏曲ですが、ありきたりではなく、じつによく練られていて、変奏から変奏への繋ぎ方が良い、「次はどう変奏しようか?」と弄るような、今まさに作曲しているような表情が味です^^短調となってベートーヴェンの「月光」を思わせる変奏も聴きどころ、結果的に内容たっぷりの第二楽章をもう一つ聴くような、約10分間です。これはもうベートーヴェンの大作を聴くのと同じ姿勢で臨まないといけません;
もう一つのソナタ 変ホ長調(VB195)は幾分小作りですが、それでも22分前後の作品、こちらはモーツァルト的な軽快さがあります。ほかの作品も良い曲で無駄がありません。

録音数は多くないので選択枝は少ないです、BISレーベルから出ているRonald Breatigamのフォルテ・ピアノによる演奏が群を抜いて素晴らしく、クラウスの鍵盤作品に惚れこんでモノにしている唯一の音源かもしれません。初めて聴く人は迷わずこれ!
関連記事

category: J.M.クラウス

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/145-cc56116e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター