Micha クラシックとリュートの楽しみ

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飛び出した超大質量BH  

極めて遠方にありながら強い電磁波を放ち、明るく見える活動銀河核を*クエーサーと呼び、中心には超大質量ブラックホールがある。
*クエーサー:100億光年前後の極めて遠方にあるにも関わらず明るく観測される活動銀河核で、中心には超大質量BHがあるとみられ、初期宇宙の豊富なガスや塵を取込み、狭い領域から強い電磁波を出し、数日~数週間、あるいは数年の短期間に明るさを変えるものがある。天の川銀河や近傍(現在)の銀河も宇宙初期ではクエーサーの段階を経ていると考えられる。

米・宇宙望遠鏡科学研究所がHSTでやまねこ座80億光年にあるクエーサー3C 186を観測したところ、このクエーサーは母銀河の中心から3万5000光年外れた位置にあるとわかった。
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3C 186 資料:NASA, ESA, and M. Chiaberge (STScI/ESA)
通常は銀河の中心にあるはずだが、これは2つの銀河が合体した際、それぞれが中心に持っていた大質量BHも合体するが、その前に互いを周りながら接近し、重力の波が生じる、BHに質量差があると重力波の方向に偏りがでる、両BHが合体した瞬間、強く重力波が放出された方向と反対方向に弾き出される、
heic1706b.jpg
資料:NASA, ESA/Hubble, and A. Feild/STScI
動画:Hubble Detects a Rogue Supermassive Black Hole
つまり重力波が推進力となり、クエーサー3C 186は時速750万km(秒速約2000km)で高速移動している、超大質量BH同士の合体もありうる証拠として考えられている。これも物質が狭い領域に集中していた初期宇宙ならではの現象だろう。
今後、アルマ望遠鏡で詳細な観測が行われる見込み。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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