Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

T.ファイ:ハイドン 交響曲No.49「ラ・パッショーネ」  

T.ファイのハイドンもいくつか揃えながら、聴き覚えのない曲があり、vol.6にある有名どころ、49番「ラ・パッショーネ」を聴き漏らしていた。49番は歌詞のないキリストの受難曲の設定と考えられる、4つの楽章はそうしたドラマティックな要素を持つ。
fey hay 49
トーマス・ファイ 指揮
ハイデルベルク交響楽団
2005年 Hänssler Classic


交響曲No.49ヘ短調「ラ・パッショーネ」
第一楽章 Adagio 悲痛な面持ちで始まる、ファイは十分ゆっくりなテンポでレガート基調である、[10]からに見られるアクセント記号もことさら強調せず滑らかに行く、
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[36]からの総奏ffではhornを張り詰め緊迫感を強調する、弦の低い音域によるシンコペーションもじわっと来る効果、よく使われる手法に思える、
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提示部の終り、[39]からvnが弱拍のみ奏でるのはリズムの違いはあるがモーツァルトのレクイエム「ラクリモサ」のorch.パートを思わせる、(よく使われるパターンなのか?)
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moz re 2
またファイは休符に効果的なフェルマータをかけ、次への緊迫感を高める。後半の反復は行わず、アタッカで第二楽章に入る、これも効果的だ。(*反復すると13分ほどになる)
第二楽章 Allegro di moltoはvnが2分音符の主題、バス部が急速感をもった主題で始まる二重対位法で書かれる、
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始めはobをバス部に重ね、これが切迫感を出すのに効いている。
[14]から幾分穏やかな第二主題がでる、
[37]からのvn1、vn2、vaと続くカノンは度々現れ、引き付ける、
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ファイは思ったほど急速なテンポにはせず、楽章の緻密な構成を聴かせる、総奏ではhornを粗野に響かせ熱気を帯びる。
メヌエット Allegretto ヘ短調ですっきりした主題、主旋律と対位法的なバス旋律でバロック的書法、トリオはヘ長調となり簡潔なもの、急楽章に挟まれるので、比較的ゆったり演奏する。
終楽章 Presto ここは急速感十分にびしっと決めている、バスを強く、力感を込める、[21]のfに入ると心もち加速していくように聴こえる、展開部に入った[57]からも同様に感じる。vnパートがたびたび大きな跳躍を聴かせるのも緊迫感を強くする。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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