Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

T.ファイ:ハイドン交響曲No.44「哀悼」  

何がきっかけでT.ファイのハイドンを聴き始めたのか、思い出せない;はじめは古楽器orch.の演奏かと錯覚してしまった。このNo.44の入ったvol.8は早くに手元にあったが、これまで記事に挙げそこなっていた。最初聴いた頃は前例のない演奏法に度肝を抜かれた。
当盤についてはハイドン探求 三次科学技術教育協会ブログでもちょうど掲載中だ。
fey hay 44
トーマス・ファイ 指揮
ハイデルベルク交響楽団
Hänssler Classic


交響曲No.44ホ短調「哀悼」
第一楽章 Allegro con brio 作曲年が近い46番とは姉妹作品のようだ、以前にも書いたようにこの楽章の動機が鏡で反転した形をとり、46番もロ長調であるが、短調に向かう傾向が強い。
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提示部の1回目、ファイは急速でほぼインテンポ、バス部も力強く、強弱の対比も深く、ぎゅっと引き締めた感覚、反復では動機部分のテンポを大きく落とし、突如謎に行き当たったような感覚、すぐに元の急速に戻るが、反復を利用したこのような表現は初めてである、強弱の起伏もツボを突いてくる、展開部も熱気溢れるが、[115]からvn1がppで切れ切れに主題の一部を弾くところ、[117]3拍目からobが和声を重ねるのが霊感豊かで効果的、
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終結前の[141~146]で弦がpで対位法になる部分も神秘的だ。
メヌエット Allegretto、上声とバスが一小節遅れた完全カノンで書かれていて、ファイは速めでさらりと演奏、凝縮されて心地よい、トリオはカノンではないが対位法で雰囲気を繋ぐ。
第三楽章 Adagio 例によってvnが弱音器を付ける緩抒楽章だが、ファイはppくらいの弱奏で開始、少しでも騒音があると聴き辛い、夢想世界のような響き、旋律の動きに対し自然な強弱の起伏、後半に入るとより瞑想的な魅力、ハイドンの才気が冴える傑作楽章。
終楽章、まさしくPresto assaiのテンポで駆け抜ける、それでも各パートの動きをくっきり聴かせる、ffではhorの荒々しい響き、バスの力感が押し出す。後半展開部[96]からはバスが動機を繰り返し、上声が怒涛のトレモロ、[104~110]はva、vn2でoct.跳躍のある畳みこみが圧巻、
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また後半反復の際、ファイは終結前の[174] 3拍目の休符を長いフェルマータにして、深く溜めを置いて終わる。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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