Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

系外惑星「プロキシマb」の環境予測  

M型星(M型主系列星)という呼び名をよく耳にするが、「M型」はスペクトルの分類で、赤色矮星のことだ。質量は最小で太陽の8%、表面温度2500~3900℃で、恒星の大部分はこのような小さな星らしい、m
h r
HR図
核融合がゆっくり進むので、宇宙年齢138億年より寿命が長く(数百億~数兆年)、一生を終えたM型星はまだ存在しない。またM型星の特徴として、活発なフレア(表層爆発)を起こすものが多く、ハビタブルゾーンは中心星に非常に近いため、紫外線やX線などが強烈に降り注ぐと考えられる、(*これら電磁波が大気に厚いオゾン層を作るという、生命に有利な一面も考えられるらしい)因みにM型星の「りょうけん座DG」で観測されたフレアでは太陽で起きた最大フレアの1万倍に相当するX線量だったそうだ。
58_dg_cvn.jpg
りょうけん座DGのフレア想像図(NASA)

前にも話題にした、地球に最も近いプロキシマ・ケンタウリに、地球と同サイズと思われる惑星「プロキシマb」が見つかっているが、
proxima b
プロキシマb 想像図
太陽系とプロキシマ惑星の軌道比較図
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのCecilia Garraffo氏らの研究により、プロキシマbの環境が浮び上ってきた、
中心星からの恒星風の圧力は地球が受ける太陽風の圧力より1000倍~1万倍と見られ、恒星風の圧力は極めて不均一で、プロキシマbの大気は1日(?)に3倍も縮んだり膨らんだりするらしい、よって大気中では超音速の風が吹くとみられ、これは惑星が潮汐ロックされているとしても、夜側まで激しい気候になりそうだ、(気象的に厳しくなりそうな気はしていた;)
su201713.jpg
お馴染みの想像図、激しい風が吹いているとすればこんな穏やかな景色ではないだろう。
フレアに加え、これだけでも地球型生命を想定すると極めて過酷と思われるが、単にハビタブルゾーンに位置するだけで、簡単に生命は期待できない、これは仮に水があった場合、液体になり得る距離だというだけで、惑星上の水が少なく全球砂漠でもいけないし、多すぎて全球が海でもだめかもしれない、生命誕生の過程として乾燥も必要という説があり、確かに有機物が濃縮、結合するのに必要かと思える。

系外惑星に関しても、刻々と新情報が入ってきて、ちょっと前の記事が古くなる;
過去記事:
惑星"プロキシマb"に海があるかも?
赤色矮星とアイボール・アース
最も近い「ハビタブル惑星」発見

ご覧いただき、ありがとうございました。
関連記事

category: 宇宙・天体

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/1475-13af78dc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック

月別アーカイブ

FC2カウンター