Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

O.ダントーネ:ハイドン 交響曲No.78  

DECCAレーベルが出した初の古楽器orch.によるハイドン交響曲全集はC.ホグウッドとF.ブリュッヘンがすでに録音したものに、欠落曲であるNo.78~No.81の4曲をO.ダントーネ指揮、アカデミア・ビザンチナによる録音で補完した、というのは過去に記事にした。m
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古楽器orch.による全集
個人的にはホグウッド盤の未完に終わったNo.75までと、ブリュッヘン盤の大方は持っていたし、ダントーネ盤が単独に出たおかげで、この全集は必要なくなった。しかし、欠落していたNo.78~No.81も単独ではめったに録音されない隠れた傑作だ、今日はNo.78について、
dan hay sym
オッタヴィオ・ダントーネ 指揮
アカデミア・ビザンチナ
2015年 DECCA


交響曲No.78ハ短調
第一楽章 Vavace 全パート、fユニゾンで緊迫した動機を開始、
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ダントーネはスタッカートを鋭く引き締める、[16]からは流麗となり、vn1、2が掛け合う、
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[55]からは「運命の動機」に近い第二主題が変ホ長調で登場、
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展開部[76]から、まずは冒頭の動機を置き、休符の後、第二主題が対位法的に扱われる、[88~93]では第一主題動機(木管は反転型に変形される)による対位法が続く中、vaのみが第二主題を重ねている、
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以後も縦横緻密な書法で魅了、[134]からが再現部と思われるが、聴くだけでは何処からか区別つかないほど最後まで巧みな書法が満載である。
第二楽章 Adagio ハイドンが緩抒楽章のみで構成される「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」を書く4年ほど前の作品になるが、ここでもソナタ形式による、内容の深い緩抒楽章になっている、清涼にしなやかに演奏されるが、cb.2台のやや大きい編成によるp~ffの奥行きが効いている、控え目ながら反復でflが装飾を聴かせる。
メヌエット Allegretto すっきり軽やかな主題、トリオの始まりに心地よいアゴーギグを入れる、メヌエットの反復でもflが装飾し、[23]から[24]フェルマータにかけ、vn1ソロが美しい装飾パッセージを加えている。
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終楽章 Presto ロンド風ソナタ、ハ短調の主題で始まるが 陽気な部分が多い、[41]アウフタクトからハ長調、ここでob、flが交互にソロを聴かせる、[50]でflがオクターヴ下がるのが面白い、[99][103][107]と全休符を置き、期待感を抱かせ、[108]からのポリフォニックな書法に誘う。
以上、なんと言っても第一楽章が見事な内容。
ダントーネの演奏は最新の洗練されたピリオド感覚で魅了する。
dan hay sym02

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: F.J.ハイドン

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