Micha クラシック&リュートの楽しみ

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O.ダントーネ:ハイドン 交響曲No.80  

先日のO.ダントーネ盤の続き、今日はNo.80について、短調作品だが、先日のNo.78とはまたスタイルの異なった作品に思える。
dan hay sym
オッタヴィオ・ダントーネ 指揮
アカデミア・ビザンチナ
2015年 DECCA


交響曲No.80ニ短調
第一楽章 Allegro soiritoso ニ短調の第一主題はバスに明確に現れる、
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vn、vaのトレモロが重なり緊迫感があるが、そのままには行かないユーモアが仕込まれる、提示部の最後、[57~64]にのみ現れるヘ長調の第二主題はワルツ風、平和でじつにおっとり、
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ダントーネは第二主題の入りにルバートをかけ、より表情を出す。展開部の頭は[65,66]と2小節、全休符があり、予想に反してまた第二主題が始まる、[118,119]の休符のあとも同様、[128]からは第一主題が威勢よく進み、「146]のフェルマータで一区切り、また第二主題が出そうな予感だが、第一主題が続く・・ 間を置き、次はどっちの主題が出るか聴き手の予測をみな覆すような進め方だ、展開部以後は第二主題に主座を奪われた感がある。楽章の後半に反復記号はないようだ、確かに一度が効果的。ダントーネは張り詰めたスタッカートの力感の間に柔軟なレガート、強弱法を聴かせ、ユーモアも十分心得た耳心地の良さだ。
第二楽章 Adagio 気品ある主題のソナタ形式、これも「十字架上の七つの言葉」まさにその時期を思わせる緩抒楽章、多彩な変化を聴かせ緊迫した場面も見せる、[24]から続けて(p)で奏でるflは芳香漂うような効果、当演奏のflトラヴェルソは一際心地よい。
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メヌエット ニ短調の淡々としたメヌエット、トリオは交響曲No.26にも登場したグレゴリオ聖歌風の主題で印象づける。
終楽章 Presto この楽章もユーモアだ、2拍子でアウフタクトから繋がるシンコペーションであることを知らないと、引用譜の"紫線"のように拍節を勘違いしてしまう;
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正しくは"オレンジ線"だが、一度頭に残るとテンポが速いせいかスコアを見ても、間違い癖が取れない、vn2のパートもクセモノだ;
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[110]からの管パートもパターンが変わり紛らわしい、聴衆の戸惑いにほくそ笑むハイドンが浮かんでくる作品、ダントーネは快速、緻密に共謀する^^;

ご覧いただき、ありがとうございました。
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