Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

アーノンクールのハイドン86番  

追記が止りません;いよいよ極め付け、アーノンクールのハイドン86番です。

har hay paris

このアルバムの興味深いのはライナーノーツにアーノンクールによる解説が載っていることで、アーノンクールの演奏の源を垣間見られることです。
ハイドンの伝記を書いた作家の一人、ジュゼッペ・カルパーニにハイドンが語った作曲の秘策?が興味深く、ハイドンは交響曲を書くにあたり、何らかの小説、物語を構想し、これを基に多彩で表情豊かな音楽を創作していったということです。しかしその物語が具体的に何なのか誰にも語ることのない秘密だったそうで。ハイドンはあれだけ多数の曲を書きながら、一曲一曲に異なる個性と力があるのは確かに、という感じです。用いられる主題も単に優美なものでなく、特徴的なのもわかる気がします。アーノンクールは6曲それぞれの特徴も解説していて、86番は「作曲者の全く新しい能力を示している」とあります。
アーノンクールも独自にその文学的要素を探り、表現法を駆使して演奏しているわけです。他の指揮者の伝統的表現法や感性に基づく演奏からは聴こえてこない表現や響きの裏付けがアーノンクールにはあるわけです。
単に古楽演奏の重鎮ではないアーノンクールが2002年パリ・セットの録音で指揮したのは、古楽オケ、Concentus Musicus Wienでした。じつに読みの深い演奏、だからといって決して難しく捕えることはないと思います、聴き手も物語を探る楽しみをもって、もはやじっくり聴くのみ!録音はT.ファイ盤とよく似た克明なものです。

ロンドン・セットやモーツァルト後期交響曲ではRCO、ベートーヴェンやシューマンではECO、ブラームスはBPO、そしてパリ・セットではCMWという使い分けも、やはり意図したところがあるんでしょうね。
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category: F.J.ハイドン

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