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銀河風の中で生れる星  

今日は遠方宇宙の話です^^
英・ケンブリッジ大学のRoberto Maiolino氏ら研究チームはヨーロッパ南天天文台、VLTを用い、きょしちょう座6億光年にある衝突銀河:IRAS F23128-5919(ESO 148-2)を観測、
ESO_148b.jpg
IRAS F23128-5919(ESO 148-2)HST画像
合体する片方の銀河に、中心BHを起源とするアウトフロー(銀河風)を捉え、アウトフロー内でも星形成が起きている証拠を捉えたそうだ。(衝突銀河なので全体にも星形成は活発と思われるが)ここで生れる星の数は1年に太陽30個分だという。
eso1710a.jpg
全体想像図:ESO(わかりやすく1つの銀河を描いてある)
拡大→IRAS F23128-5919(ESO 148-2)
これらの星は数千万歳と若く、銀河円盤で普通に生れた星達より高温で明るいらしい、一応予測はされていたが、こんな特殊な?場所でも星が生まれるということだ、HR図のどのあたりに入るタイプか?知りたいところ。そしてこのアウトフローの流れに乗って星達は高速で中心の銀河から離れて行きつつある。(そのまま銀河間の"はぐれ星"となるのか?)
なお、この報告では銀河中心の超大質量BHが物質を呑み込む際のエネルギーでこのアウトフローが起きているとのこと。
20170425.jpg
中心部想像図

ところで、上の想像図とよく似ているのが、おおぐま座1200万光年にある銀河、M82である、近傍の銀河で小型望遠鏡でも、細長い銀河に凹凸がある様子がわかる。
M82_201704252057464e1.jpg m81 82
M82(左:すばる望遠鏡)
こちらも星形成が非常に活発な活動銀河で大規模に銀河風が吹き出している(赤く見えるのは水素分子による)、この銀河風の起源としては、近くの銀河M81の重力の影響をうけ、一斉に多数の星が生れ、それらが出す恒星風、さらに寿命の短い巨星達は次々に超新星爆発を起こし、これらがアウトフローを起こしている、と説明されてきた、またX線観測で中心付近には中型BHがあると見られる。
M82のような銀河のアウトフローでは同様の星形成が起きないのか、IRAS F23128-5919とはまた状況が異なるのか?知りたいところ。
*このようなアウトフローは銀河の星材料の損失にもなっている、

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 宇宙・天体

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