Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

初期銀河には暗黒物質が少なかった  

ダークマター(暗黒物質)の存在が考えられるようになったのはアメリカの天文学者、ヴェラ・ルービンが近傍の銀河の回転速度を計測したのが発端だった、予測では太陽系の惑星のように中心部の重力から離れる外縁ほど公転速度は遅くなるはずだが、意外にも銀河の物質回転は内側も外側もほぼ同じ速度だったことだ。m
(*レコード盤のようにではなく、内側の方が半径が小さい分、先行して周る、それでも渦の巻き込みは詰まっていかない→過去記事:銀河渦巻きの謎
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観測法は銀河の持つ水素原子の輝線に見られるドップラー効果で、我々に対し斜め~横向きの銀河の回転により、我々に近づく片側が青方偏移、もう片側が赤方偏移して見えることから見積もった。しかし光で観測できる物質の重力ではその回転が速すぎ、遠心力で飛び散ってしまう、銀河を纏めておく見えない重力源が必要で、浮遊惑星やらニュートリノなどいくつかの候補が除外され、ダークマターの存在に行き着いた。

一方、3月の情報だが、独・マックスプランク地球外物理学研究所のReinhard Genzel氏らが、ESOのVLTで約100億光年離れた6つの銀河を調べたところ、銀河外縁部の速度が内側領域より遅いことがわかった、
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ESO動画:現在と過去の銀河円盤の回転比較
これは形成が盛んだった初期銀河では銀河円盤に対し、今よりも広く取り囲むようにダークマターが分布し、銀河円盤に集中していなかった、と見られている、また初期銀河は数は多いが小型で、普通の物質のみで結び付いていた、ということだ。とは言え、ビッグバン後、物質分布のムラを局所的に集めて星や銀河が出来るのにダークマターは必要だろう。
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ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 科学・自然・雑学

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